東京都でもRPA(ロボットによる作業簡略化)の実証実験スタートへ

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

都議会・秋の定例会告示日まで残り一週間となり、昨日は各会派に提出予定議案の概要が事前説明されました。

本定例会では予定議案は37つと少ないものの、いわゆる「LGBT条例」や工業用水道廃止にかかわる条例改正などがメインになりそうです。

議員提出条例は、今年になって共産党以外から提出されていませんが、第一会派の都民ファーストは公約に沿った条例案を果たして提出するのでしょうか。

各議案の詳細については正式に公表され次第、私の方から所感を交えてご報告したいと思います。

そしてもう一つ昨日は、東京都総務局から重大な発表が。

「RPAによる作業自動化の共同実証実験」協力者の募集開始について

RPAとは「Robotic Process Automation」の略称で、人間がパソコンで行っている入力や照合等の作業を、予め設定したプログラムに従って自動的に処理する技術のことです。

「ロボット」という言葉にインパクトがありますが、いわゆるドラえもんなどの歩行式ロボットではなく(笑)、コンピューターのシステムとして動くロボットのこと。

「都政改革本部」の議論の中でRPAについての言及もあり、3月末に総務局が取りまとめた「総務事務改革の工程表」にはなんとRPAという単語が19回(!)登場していましたので、実装も近いのかなと期待していましたが、年度内の実現見込みとなりました。

なお、これを先行導入した茨城県つくば市の事例については、先日現地を見てきてレポートを書いたところです。

ロボットの力で公務員の仕事がなくなる!?つくば市の実証実験は「役所」を変えるか

上記で取り上げたとおり、つくば市の一つの部署で年間1,432時間もの作業時間が短縮されるという結果が示されました。

これが巨大行政組織である、都庁で展開されたらどうなるでしょうか?

もちろんすべての仕事に適用できるわけではありませんが、かなりの効率化が図られることが期待されます。

実験協力者の募集要項を見ると、総務局だけに留まらず複数部署で検証を行う旨が書いてありますので、この実験結果が出るのは個人的にも大変楽しみです。

協力者の募集は9月13日までとのこと。選考スケジュールがかなりタイトな気もしますが…ぜひ関係者の方は要項をご一読の上、協力に手を上げていただければ幸いです。

RPAによる作業自動化の共同実証実験協力者募集要領(PDF:221KB)

経過はまた逐次、私もブログやSNSでご報告させていただきます。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年9月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。