全国を回って改めて感じるのは、新しい政治を創る可能性を橋下維新に見いだし頑張ってきた同志の多くが、ギリギリの絶望の淵に立っているということ。1)組織活動費=政党機密費の使途など政治資金、2)政策論議はじめ党議の決定過程、等の全面公開を軸にニュー維新を創る以外に絶望からの飛躍は有り得ない。
自民党は凄い政党だ。戦後の日本をリードし今も憲法改正に挑戦をしている。しかし、唯一最大の欠点は表裏があるということ。政治改革を繰り返しても必ず抜け道を残す。党内論議は出来るだけ外に出さず、難問は先送りする。そうした中、自民党に対し本質的チャレンジをするなら裏表を無くす道しかない。
今の野党はどうか。裏がないどころか裏ばかりだ。いまの野党たちに魅力がないのは、政治資金は自民党より不透明、対案なしのスキャンダル追及ばかりだから公開すべき党議もない。やってることはダブスタのブーメランばかり。暗黒の三年三ヶ月という前科もあれば、広く国民の支持を得られるわけがない。
自民党と無責任野党たちとを比べたら、自民党の方が圧倒的に立派だし、執行部からも自民党に本質的チャレンジはしないよう厳命されてきた。しかし“時”は来たと思う。無責任野党を博物館に陳列するためにも、自民党に対し本質的チャレンジをしよう。表裏のない政治こそニュー維新の最強の武器である。
なお、国政維新の身を切る改革は抜本的な見直しが必要だ。政治活動には資金が要る。歳費の2割カットもいいが、一方で政党機密費を享受してたら意味がない。大事なことは、貴重な税金をしっかりした政治活動に活用し、その内容を全面公開することだ。国政維新の身を切る覚悟はおためごかしに過ぎない。
編集部より:この記事は、衆議院議員・足立康史氏の公式ブログ 2018年10月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は足立氏のブログをご覧ください。