立憲民主党の代表の枝野氏は、立憲民主党は旧民主党とは違うまったく新しい党だ、と強調されているが、外から見ているとまったくそうは見えない。
民主党時代に威勢が良かった方々がほぼ立憲民主党に集まっているから、枝野氏が何を言っても信用されない。
新しい党だと思っているのはどうやら枝野氏一人くらいで、大方の人は旧民主党の残党組で、如何にも自分たちが本流のような顔をしている。
旧民主党の殻を本当に脱ぎ捨てるつもりなら、旧民主党時代に表舞台に立って威勢の良かった方々を要職に一切就けないことである。
そもそも枝野氏自身が、旧民主党の体臭を放っている。
立憲民主党が本当に旧民主党とは一線を画した新しい政党だということになれば、新しい穏健保守の政治家の集団を作ってもらいたいと願っている私も多少は立憲民主党にエールを送ることが出来るのだが、昨年の衆議院選挙で当選した一部の若い議員を除いて、なかなか立憲民主党の国会議員の方々にエールを送る気になれない。
新しい党という意味では、国民民主党の方が実質的には新しそうだ。
なにしろ、国民民主党は実質的にゼロからのスタートなので、これから如何様にも育てることが出来そうである。
なにしろ国民民主党の代表の玉木氏がまだ当選4回の若手である。
私が敗れた2009年の衆議院選挙で玉木氏は初めて衆議院議員に当選したが、民主党政権下では当選1回生ということで何の役職にも就いていないはずである。
形の上では旧民主党を承継しているが、実質的には旧民主党の忌まわしい過去までは引き摺っていない新しい政党だと言っていいだろう。
玉木氏にどれだけの器量があるのかまだ分からないが、自民党に対抗できる穏健保守の新しい塊を作るのなら玉木氏を核にした方がいいんじゃないかな、というのが私の見立てである。
まあ、枝野氏にそういう難しい仕事が出来る十分な力量がおありならば、外野席にいる私が特に物申す必要は更々ないのだが…。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。