「副業教えます」「○○コンサル」といううさんくさい人種

黒坂 岳央

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

FacebookやTwitterなど、SNSを見ているとうさんくさい人たちがいます。「○○コンサル」や「副業教えます」といっている人たちです。「こんなに稼いでいる」「大成功している」というアピールのために、高級ホテルでディナー写真を掲載しているのがパターンです。

見た目はうさんくさくても、真面目に商売をされている人はいますから、「全員うそつき」とはいいません。でも、「どう見ても儲かっていないけど、お客さんに商品・サービスを売りつけたくてたまらない」と感じられる人も少なからず存在します。

何にでもコンサルをつけるおかしさ

今は何でもかんでもよく分からないコンサルをつける人が多すぎると感じます。本来、「コンサルタント」と名乗っていい人はかなり限定的であるべきと考えます。

コンサルの定義ってなんでしょうか?いかなるビジネスも「人相手」が原則ですから、購入する顧客がいて成り立ちますよね?服を売る人はセールスマンでもありますが、同時に顧客の購買相談にも応じる「服のコンサルタント」でもあります。

私はフルーツギフト・肥後庵を経営していますが、お客様から「今の時期、オススメはどれですか??」「こんな用途で贈り物をしたいけど、アドバイスが欲しい」と日常的に相談を受けている立場ですから、「フルーツのセールスマン」でもあり、「フルーツのコンサルタント」とも言えます。しかし、それをいい始めたら世の中のすべての商売は、「コンサルタント」になるのではないでしょうか?

昔、お会いした人から「私は外資系金融機関のコンサルタントです」と自己紹介を受けました。てっきり、銀行や証券会社の関係者だと思ったのですが、よくよく話を聞いたら、「その人にあった保険商品を提案するお仕事をしています」という答えが返ってきました。端的に言えば「保険のセールスマン」です。それなら、コンサルなどと言わずに「保険のセールスマンです」といえば良いのにと思ってしまいますね…。

コミュニケーションは意図通りに伝わってナンボです。「○○コンサルタント」となんだかすごい専門家であるかのように、煙に巻く言い方はあまり好きになれません。誰しもが認める優秀な専門家で、その知識や経験、実績を持っていならコンサルタントと名乗って欲しいところですが、実績も経験も知識もおぼつかない人が「○○コンサル」と名乗るのを聞くとむず痒くなってしまうのです。

実績のない「副業の先生」

「副業教えます」と頼んでもいないのに、友達登録をした瞬間からハードセールスが始まるパターンがSNSでは多いです。どう話を見聞きしてもプロフェッショナルに思えません。おそらく、ネットビジネスの教材を買い、ブログを立ち上げた瞬間に、「副業の先生」になってしまう人がとても多いです。

人様に知識やノウハウを教えてお金をいただくのなら、自身がすでにかなりの成功を収めていて、過去に指導した人を多数成功裏に導いた実績があって然るべきではないでしょうか。実績がないのに、「副業の先生」と言われても「自分が出来ていないものを人に教えるのは、どうなんだろう」と感じますね。

ホンモノはそんなせこいPRはやらない

ホンモノは煙に巻く言い方や、ミスリード狙いのPRはしません。

確固たる実績や知識があるので、抽象的な高級レストランの写真を出し、ホテルで優雅に過ごす様子を見せて、「俺は成功者だ」なんて言わないんですよね。

そもそも、高級レストランやホテルは成功しているPRになるんでしょうか?確かに近所の格安ホテルなどとは違うかもしれませんが、その気になれば誰でも利用できる範囲を出ません。「ビジネスで成功をしているPR」をするなら、簡単には手が出せないものを着飾ってPRをしてもらいたいと思いますね!

一日だけホテルやレストランを利用して成功者を演出するなら、本当に誰にでも出来てしまいます。しかし、そんなPRがまかり通っているということは、そんな手法にコロッと騙されてしまう人がかなりいるからでしょう。人を見抜く眼力をつけなければ、いつまでも搾取されてしまうだけです。

なんちゃってコンサルや、副業教えますPRにコロッと騙されることのないよう、知力に磨きをかけていきたいものです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表