大阪万博の誘致成功は、大阪都構想成立の呼び水になるか

音喜多 駿

こんばんは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日未明、ついに2025年大阪万博の誘致が決定しました!

オリンピック・パラリンピックに引き続き、この国際的な催しが誘致できたことはいち国民として、いち政治家として極めて喜ばしいことだと思います。

2013年のオリパラ誘致決定時、私は特別会場にて参加者たちと誘致決定の喜びを分かち合いました。このときも最後の最後まで結果は見通せず、文字通り会場中が歓喜に湧いたことをよく覚えています。

過去記事:
オリンピック・パラリンピックは、ニッポンに夢と何をもたらすか?(2013年9月)

この時のブログにも書いた通り、こうしたビッグイベントで望ましいのは「明確な期限ができること」です。

何かと先送りされがちな日本政治の意思決定において、良い意味で国際的なプレッシャーがかかる中で、強烈に物事を進めていく最大のチャンスとなりえます。

東京がオリパラという「期限」を有効活用できているかというと、残念ながら現時点ではかなり疑わしいと言わざるを得ないのですが、大阪府市と政府はぜひ今度こそ今から7年間という「ボーナスステージ」を有効活用して欲しいと思います。

万博開催決定で握手を交わす松井知事、吉村市長(NHKニュースより:編集部)

そして大阪特有の政治事情として見過ごせないのは、維新の会が主導して進めてきたこの万博誘致が文句のつけようがない成功を納めたことで、政治勢力としての維新が躍進する&大阪都構想成立に結びつく可能性が出てきたことです。

来年にも再び大阪都構想成立の住民投票を目指す維新の会ですが、橋下氏なき後に住民投票をやったところで勝てるのか、そもそも住民投票にたどり着けるのかというところで、流れはスタックしているようにも見えました。

大阪万博誘致成功は、この停滞した流れを打ち破るのに足るインパクトが十分にあります。

政府はいま、税配分の不合理な偏在是正や上記の「バラマキ」政策も含め、抜本的な体制改革・地方分権改革を行わないまま迷走を続けています。

私は当初から大阪都構想を強く支持する立場ですが、最初にそのことを表明したブログでも言及した通り、大阪都構想は憲政史上初めて地方自身から巻き起こった体制変革運動です。

過去記事:
与えられた環境か、自ら選んだ自由か -大阪都構想が問いかける、もう一つの大事なこと- 

中央集権体制が明白に限界を迎えている今、地方分権の流れをもう一度つくり出す必要があり、大阪都構想はその突破口ともなりえるものです。

大阪万博誘致をきっかけに、この大改革を主導する維新の会に今いちど弾みがつき、都構想成立の流れが出来上がることを願ってやみません。

私も外部の立場から大阪都構想の周知徹底に協力し、いざ住民投票となれば、また大阪にぜひ足を運びたいと思っています。

何はともあれ万博誘致の成功、誠におめでとうございます!関係者の皆さま、本当にご尽力ありがとうございました。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2018年11月24日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。