品川には、なぜイケてるお店が少ないのか?

内藤 忍

資産設計実践会などの投資セミナーを開催する際、開催地を品川にすることが珍しくありません。

東京以外の日本各地からの参加者や、海外から来る人も少なくないため、新幹線と飛行機のアクセスか良い、品川を選択することになるのです。

セミナー終了後、懇親会を開催することがほとんどですが、困るのはお店の選択です。品川にはなぜかイケてるお店が少ないのです。

山手線のターミナル駅で、乗降客の多いメジャーな駅なのに、なぜなのでしょうか?その理由を自分なりに考えてみました。

まず品川駅は、高輪口と港南口に分かれています。

高輪口にはたくさんのホテルがあります。プリンスホテルだけで、高輪、新高輪、品川、サクラタワーなど4つもあります(写真)。

ホテル周辺にはプリンスホテルを運営する西武や品川を拠点とする京急などが運営する施設が多く、入っている飲食店はチェーン店ばかりで、個性のないお店ばかりになりがちです。

一方の、港南口は再開発されたビジネス街を除くと、あまり開発されておらず、出口の真ん前にある商店街は昭和の趣きを残しています。

品川駅は、交通の要所といっても、途中下車する人はあまりおらず、ほとんどの人が乗り換えするだけで、素通りしてしまい、それが街に人が集まらない原因になっているのかもしれません。

街の魅力を作るのは、歴史のある老舗の飲食店や、路地裏の小さなお店のような規格外のユニークな施設です。品川は計画されすぎた街で、そんなインフラが足りないという問題もあると思います。

写真AC:編集部

これから、リニアモーターカーの駅が、品川エリアに出来たとしても、品川が、イケてる街に変わることは恐らくないでしょう。品川は、今までも、そしてこれからも、やっぱり今の品川のままなのではないかと思います。

北品川には素敵なレストランもありますが、品川駅周辺でイケてるお店を知っている人がいたら、是非教えてください。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。