いまだに強制的夫婦同姓 !?
世界では、日本のことをそう思っているそうです。
OECD加盟国で選択的夫婦別姓が認められないのは、いまや日本だけ。
サイボウズ青野慶久社長のnoteで、強制的夫婦同姓のデメリットについて、
●精神的苦痛
●改姓の手続きにかかる費用
●旧姓と使い分ける手間とリスク
●プライバシー情報が漏れる
●システム改修コスト
●ブランド資産の棄損
等とても分かりやすく書いていますが、
そもそも、強制的夫婦同姓は日本の伝統でもありません。源頼朝の妻・北条政子は、頼朝と婚姻関係を結んだ後も、北条性を名乗っていました。
明治までは名字がなく、明治維新のときに初めて名字をつけた人も多かったわけですから、強制的夫婦同姓はたかだか明治以降の慣習に過ぎません。
選択的夫婦別姓を認めないと声高に叫ぶ政治家が、通称名として旧姓を使用するのは、大いなる矛盾・ご都合主義のような気がします。
夫婦同姓にしたい人は同性を、夫婦別姓にしたい人は別姓を、当たり前に選べる社会になるのか、2019年3月25日の選択的夫婦別姓訴訟の判決が楽しみです。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年12月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。