「M-Iグランプリ」終了後、とろサーモン久保田氏とスーパーマラドーナ武智氏が、審査員の上沼恵美子氏にSNS上で暴言を吐いたことが騒動になっている。
酔った勢いの発言を動画におさめる、更にそれをSNSで拡散するのもダサいと思うが、そもそもコンテストというものがよく分かっていないのではないか。
地域活性化コンテスト、ビジネスプランコンテスト・・・僕も主催者として、審査員として、あるいは参加者として学生時代からいろいろと関わってきたが、およそコンテストで優勝するためには、主催者の意向をよく読み解くことが大切だ。
奇想天外なアイデアを求めているのか、実現可能性を求めているのか・・・
先日、ある学生から某市で開催されたコンテストについて相談を受けた。僕はその市には行ったことがないし、審査員も知らない人ばかりだったが、公式ホームページを拝見すれば、地域づくりのプロとしてだいたいの意向はわかる。
「おそらく、主催者はこういうものを求めているのではないか。だから、ここは削って、こういうことを強調すればいいのではないか。」少しだけアドバイスした。学生の努力の甲斐あって、見事優勝することができた。
今回の「M-1グランプリ」では、事前に審査員も公開されている。上沼恵美子氏や他の審査員の意向に沿うように、2人も努力すれば良かったのではないか。
僕は今回の「M-1グランプリ」の一部しか見ていない。だから具体に2人がどういう漫才をして、どういうやりとりがあったかは知らないが、2人ともコンテストというものを理解していないと思った。
「いや、漫才は審査員を見るのではなく、お客さんを見てやるんだ。」というのも、もちろん一つの考えだが、それならば最初から出なければいい。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年12月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。