気鋭の著述家、石戸諭氏のNewsPicks社に関する静かだが激しい怒りの投稿を読み、激しく胸をうたれた。
詳しくはリンク先を読んで頂きたいのだが、彼のこの記事・・・
「編集力」がビジネスを強くする 「DEAN & DELUCA」が日本展開15年で学んだこと(ハフポスト)
掲載後、ニューズピックスでトップになり。コメントに同社の社員を名乗る人方が「さらっとしたインタビュー」というネガティブなコメントをしていた。本質を逃さずに、かつ読みやすく書いたのにも関わらず、である。
彼は同社に抗議したという。
①マウンティング的にネガティブな言葉を社員が口にするよう記事をNPのトップに掲載すべきではないのでは? アルゴリズムで上がってきたとしても、問題がある記事なら外せば事足りると思います。
②田井さんは少なくともメディア企業に所属するプロなのだから、マウンティング的な言葉を書く以上、自身で取材をしてより「さらっと」していない濃密な記事をNPから出せば良いのではと思います。
③批判をするなら、印象操作的な言葉で終わらせず丁寧にご批判ください。どこがどう「さらっとしていて」、どう書けばより良いと思うのか丁寧な読解とともにお示しいただけば、僕の個人的な成長につながるので、とても嬉しいです。
出所:石戸諭氏2018年12月12日16時18分のFacebook投稿より
もともと私は、NewsPicksというサービスについて疑問を持ってきた。他社のニュースに対するタダ乗りの要素がある上、記事の本質からやや離れるような自己PR的なコメント、誹謗中傷やウケ狙いなどが掲載されており。これはサービスとして、読者に対しても書き手に対しても不誠実ではないかと感じてきた。
このような疑問の声を何度も発信してきた。「だったら書くな」「ネットでモノを言うというのはそういうこと」というご批判も頂いてきた。
もちろん、ネットで日記を18年、物書きとしては12年書いてきており、ネットというものはそういうものだと理解しているし、批判されようとも発信することで得られる果実もわかっているつもりである。だから、今日もこうして書いている。
ただ、では、NewsPicksは結局、誹謗中傷のプラットフォームであり続けるのか、しかも社員も含めてと問われたら、同社の関係者はどう答えるだろうか?
来年は、私自身、ウェブメディアに本格復帰する(今年は、ウェブメディアの連載への寄稿を減らしていた)。きっと、NewsPicks上では批判されるのだろう。社員も含めて、だ。
いいだろう。NewsPicks民からの攻撃を打ち砕く烈々たる決意を打ち固めるとともに、反NewsPicks派として旗幟を鮮明にしたのである。同志たちよ、私に続け。闘う隊列を打ち固めよ!
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2018年12月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。