neutralという言葉を聞くと、ついつい中立金利を思い出してしまうあなたは、職業病でしょう。
それはともかくとして。
2017年にタイム誌が選んだ「今年の人」と言えば、「Silent Breaker=沈黙を破った人々」というわけでセクハラ被害を告発した方々でしたよね?あれから1年、性別不問が話題になることしばしばな米国では、こんな議論が聞こえてきています。
サンタクロースは男性でなければならないのか?
グラフィック・サーベイが調査によれば、アメリカ人の回答は以下の通りでした。
・サンタクロースは男性であるべき・・・70.8%
・サンタクロースは女性であるべき・・・10.6%
・サンタクロースは性別不問とすべき・・・18.6%
サンタの格好で街を練り歩く(飲む歩くとも言う)サンタコンで女性サンタが溢れても、サンタはやっぱり男性の専売特許なもよう。
同じ質問をイギリス人に振り向ければ、どうなるのでしょう?答えは以下の通りです。
・サンタクロースは男性であるべき・・・73.7%
・サンタクロースは女性であるべき・・・10.6%
・サンタクロースは性別不問とすべき・・・15.7%
はい、メイ英首相をはじめ女性の指導者を輩出してきたイギリスで「男性であるべき」との回答が若干ながら米国を上回る結果となりました。やはり、イギリスは伝統を重んじる保守的な国なのでしょうか?あるいはサンタクロースは世界中の子供たちにギフトを配るという責務上、ハードワークと考えられるため、ジェントルマンとしてはレディに負担させる気になれなかったのでしょうか?
逆にサンタクロースを現代風に変貌させる上で必要な手段としては、米英で回答が逆転しています。
・サンタクロースはビールを飲むべき
→米国:6.2%、英国:7.5%
・サンタクロースは痩せるべき
→米国:6.8%、英国:9.9%
・サンタクロースは髪型を変えるべき
→米国:4.7%、英国:7.4%
・変わらなくてもよい
→米国:73.4%、英国:71.2%
身だしなみや慣習については、イギリスの方が変化に寛容だったというわけです。伝統を重んじるが故に遊び心を求めてしまう気は、分からないでもないですよね。Every rule has some exceptionsという諺を思い出します。
しかし、この質問となればアメリカ人が巻き返します。
・サンタクロースはiPhoneをもつべき
→米国:9.23%、英国:7.25%
こうなったら、いっそのこと赤鼻のトナカイも真っ赤な電気自動車に変えるべき?未来のサンタクロースは一体どうなっているのかなんて、お子さんと想像してみるのも面白いかもしれませんね。
(カバー写真:Keith Allison/Flickr)
編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK -」2018年12月21日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。