参議院選挙の群馬選挙区は山本一太氏の指定席のようなものだったので、山本一太氏が知事選挙への名乗りを上げなければ、自民党の政治家の中で参議院選挙に手を挙げようとする人はいなかったはずである。
ほう、12人もの方が手を挙げたのか、と実は驚いている。
まあ、自民党の公認を得られれば勝てると踏んでおられるからの行動だろうが、自民党の中にはそれだけ眠っていた人材が多かった、ということだろう。
山本一太氏が後継者の指名をしてしまえば、それこそ山本一太氏が参議院の議席を私物化している、と批判されただろうが、公募という公明正大な選考方法を取ればどこからも文句は出ないはずである。
それこそ予備選挙でもやれば、候補者の選定に一般の有権者の意見をより反映しやすくなる。
自民党群馬県連は、よくぞ候補者公募に踏み切ったものだ。
地方ボスと言われる方々の密室での談合的な候補者選定でないところがいい。
これからは、どこの世界でも公明正大な手続きによる候補者の選定が望ましい。
群馬県の場合は、勝てる選挙ということで12人もの有力な候補者が名乗りを上げたが、さて、埼玉県知事選挙の自民党の候補者選びはどうなるのだろうか。
まあ、勝てるかどうか分からない選挙なので、普通の人はなかなか手を挙げきれないだろうが、自民党埼玉県連もそろそろ候補者公募をされてみては如何か。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年1月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。