反自民と自民の間に、脱自民や超越自民があってもいい

国民民主党を抜けて立憲民主党の公認で参議院選挙に立候補しようとされている現職参議院議員の方や新人候補者の方が相次いでいるようだが、野党統一候補になろうとしての選択だとすると、どうかしら、と思わざるを得ない。

ツイッターより:編集部

いずれは政権を担えるような存在になりたいのであれば、自民党と伍して遜色がない程度の政策策定能力や政権運営能力を磨いておく必要があるが、反対、反対、自民党政権には何がなんでも反対だという反自民だけでは、まず政権運営能力は獲得出来ない。

反自民を貫くと、どうしても共産党と手を組むことになる。

共産党が政権運営を担当しても、社会的に大きな変化がないのであれば、それはそれで一つの選択にはなるが、全体主義的傾向が強い革新政党は結構官僚主義的で、内部での造反を許さない傾向があり、しばしば力づくで異論を封じ込めることがあり、自由な政治活動を求めておられる方々の期待に反することになる虞があることは否定しがたい。

選挙至上主義の方は別だが、やはり党名に自由がある方々は現在の自由を大事にされた方がよさそうである。

私が志向するのは、あくまで現在の自民党を超えることが出来るような保守政党なので、自民、反自民の中間に位置しておられた方々が当面の選挙情勢だけのことを考えて立憲民主党や共産党に近付こうとされている様子は、あまり歓迎しない。

まあ、ご本人は、何はともあれ今が一番大事だ、ということだろうが・・・。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年1月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。