「中央政治からの地方議会の分権」を!地域政党サミットの挑戦

25日、地域政党サミット(地域政党連絡協議会)幹事会と勉強会、及び所属政党メンバー統一地方選予定候補発表記者会見が開催されました。不肖上田令子が本年より地域政党サミット代表を務めさせて頂きますことをご報告申し上げます。

地域政党サミット(地域政党連絡協議会)とは

私ども地域政党サミットは、地域政党の活動を盛んにすることで、地域住民が自ら治める「自治」を実現し有権者の選択肢を増やし、地方議会と地方自治体を活性化することを目指し2015年3月24日に6政党でスタートしました。

政府による地域創生政策が声高に叫ばれている中、95年地方分権推進法制定以来行政の地方分権が進む一方、地方議会において、中央政治からの分権は進まず地域と地域住民は変わらず置き去りにされたままです。「中央政治からの地方議会の分権」を具現化するプラットフォームが地域政党サミットなのです。

あわせて、北川正恭元三重県知事・元衆議議員、ローカルガバナンスに造詣の深い山梨学院大学江藤俊昭教授を顧問にお迎えし、現行法では政党扱いされない地域政党が不利益を被らないような地位向上、また国内外問わない学術的な地域政党の研究、日本で地域政党が根付く為の啓蒙啓発活動を進めております。

私ども地域政党サミットにおける「地域政党」定義は以下の3点です。

  1. 地域第一主義を党是や理念に掲げる集団であり、かつ活動範囲が地域に限定される政 治集団であること。
  2. 国政政党とは対等、平等な関係を堅持し、自主的な意志決定権を持つ集団であること。
  3. 地域に根差し、広く開かれた公党を目指す政治集団であること。

散見される“なんちゃって地域政党”

国政政局のご都合主義、国会議員の生き残りのため、行き場を失った「子分」である地方議員が2019年統一地方選挙を乗り越え、次の参議院議員選・衆院参院選を見据えた統一国政政党で待ち合わせするためだけの「受け皿・止まり木・中継ぎ地域政党」として設立されましたが、結局、「無所属の会」国会議員は9名が立憲民主党会派へ行き、国民民主党と自由党が「合併」し国政政党に統合の模様。また、“地域政党”都民ファーストに至っては、もはや説明の必要もない、支持率ゼロの状況です。

いずれも我々からすれば、サミットの提唱する定義には1ミリも触れぬ国政への権力闘争・支配欲にまみれ当座の政局を有利に運ぶだけの名ばかり「地域政党」と言わざるをえません。(過去blog「“なんちゃって地域政党”にくれぐれもご注意を!!」ご参照)

地域政党サミットは、国政政党同様こうした“なんちゃって地域政党”とも一線を画しております。

注目の統一地方選挑戦者たち

予定候補リスト

お陰様で各議会で「情報オープン、しがらみフリー」で活躍現する所属政党派は10団体となりました。現職27名、改選が9名、新人18名、総勢45名が全国の統一地方選挙に挑戦いたします。東京都庁記者クラブにて7団体代表らと記者会見にのぞみました。

記者会見の模様

統一地方選挙にあたり、地域最優先に働く地方議員を増やし地方政治から日本に活力を与えてまいります。地域政党サミットの趣旨に賛同いただける全国で活動している地域政党・無所属議員、新人の方の応募・参加をお待ちしております!(連絡先こちら

お姐総括!

首長の独善政治の片棒を担ぐのではなく(あらどこかの首都政治?!)真の地域第一を実現する「議会のあり方」について、安倍総理にNO!といえる日本唯一?!の首長中村時広愛媛県知事、先手先手の防災対策で注目を集める野志克仁松山市長と是々非々連携をはかる「みらい松山」代表池本俊英松山市議の講義を受けました。池本代表は今般サミット副代表にも就任されています。

講師の池本みらい松山代表

元々自民党議員であった池本代表。投票率が2010年49%ととなったことに危機感を抱き、水源確保決議を政局にしようとした自民会派に反発し離党。根気強く説得を重ね仲間を増やし議会第一党となり、市長と知事を送り出しています。池本代表の語る典型的な地方政治の実態、それを「ぶっ壊す」ためにどう動いたかは非常に参考になりました。ひとことでいえば「みらい松山」の党是「地域第一。政策中心。国政ニュートラル」に集約されます。これを愚直なまでに実行していけば民意がついてくるということですね。

魅力あふれる実力派、池本代表の話に思わず破顔一笑

日本全国に気骨の同志がいることは何よりも活力の源。
地域政党サミットメンバーとともに「地域のことは地域が決める!」地方議会をめざし、自由を守る会メンバー一同、役に立ち、駅に立ってまいりますので見かけたらエールをくださいませ!


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2019年1月26日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。