悲惨な事件が続く昨今、日本人は「償い」の意味を忘れてしまったのか⁉︎

騙されたと思って最後まで読んでください。必ず伝わります!

私は20年前から、さだまさしさん(以下敬称略)の創る音楽に惚れています。当時大学生で金もないのに、それまでに発売されていた全てのCDアルバムを買い集め、ひたすら聴いていました。

さだまさしが音楽で描くのは人間そのものです。喜怒哀楽、不器用さ、優しさ、真摯さなど、あらゆる感情を歌っています。

今日は、過去に裁判官が引用して話題になった『償い』と、私の大好きな『アパート物語』の一節を紹介します。お聴きください。

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償い 作詞・作曲 さだまさし

月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった
仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いで嘲笑ってもゆうちゃんはニコニコ笑うばかり

僕だけが知っているのだ彼はここへ来る前にたった一度だけ
たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ
配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に
ブレーキが間にあわなかった彼はその日とても疲れてた

人殺しあんたを許さないと彼をののしった
被害者の奥さんの涙の足元で
彼はひたすら大声で泣き乍ら
ただ頭を床にこすりつけるだけだった

それから彼は人が変わった何もかも
忘れて働いて働いて
償いきれるはずもないがせめてもと
毎月あの人に仕送りをしている

今日ゆうちゃんが僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た
しゃくりあげ乍ら彼は一通の手紙を抱きしめていた
それは事件から数えてようやく七年目に初めて
あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り

「ありがとうあなたの優しい気持ちはとてもよくわかりました
だからどうぞ送金はやめて下さいあなたの文字を見る度に
主人を思い出して辛いのですあなたの気持ちはわかるけど
それよりどうかもうあなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」

手紙の中身はどうでもよかったそれよりも
償いきれるはずもないあの人から
返事が来たのがありがたくてありがたくて
ありがたくて ありがたくて ありがたくて

神様って思わず僕は叫んでいた
彼は許されたと思っていいのですか
来月も郵便局へ通うはずの
やさしい人を許してくれてありがとう

人間って哀しいねだってみんなやさしい
それが傷つけあってかばいあって
何だかもらい泣きの涙がとまらなくて
とまらなくて とまらなくて とまらなくて

アパート物語 作詞・作曲 さだまさし

人というものは哀しいもの
生まれて生きて
誰かと 出会い愛し合い 時に憎みあい
別れ そして死ぬるまで
おのれの舵すら おのれで取れず
迷い迷って生きている

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わざわざ裁判官が引用した気持ちが良くわかります。これほど『償い』の意味を伝えられるものは他にはないでしょう。曲を聴くと更に伝わります(^ ^)今後、私も何かを伝える助けとして、様々な曲をブログで引用させていただきます。


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2019年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。