ALSになったら真っ先にすること②声を残す

先回反響を頂いた、『ALSになったら真っ先にすること』のブログに、ひとつ大事なことを書き忘れました。それは、『声を残す』ことです。

ALS患者は、進行過程で呂律が回らなくなり、人工呼吸器をつける為の気管切開で声を失います。

私は、まだ声が出る頃に、声を録音して、テキストをパソコンに打ち込めば、私の声にそっくりな合成音声が発声する『ボイスター』というソフトを購入しました。

声とは自分のものだけではありません。家族や友人は、イントネーションや独特の話ぶりを本人以上に覚えています。声はアイデンティティそのものです。

私は講演活動をする前提でボイスターを購入しましたが、現状では補助金対象外で、完全に自費となります。しかし、値段に見合った性能と開発者の情熱はあると私は思います。

そこまではという方は、スマホの録音機能で構わないので、愛する人の名前やメッセージだけでも残してください。有ると無いとでは、将来に雲泥の差が生じると思います。

参考に、私のボイスターによる合成音声を、私のホームページで視聴頂けます。是非お聴きください。

恩田聖敬


この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ前社長)のブログ「片道切符社長のその後の目的地は? 」2019年2月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。