同じ世代なので、あまり言いたくはありませんが、50代の男性の「面倒臭い」行動パターンにはウンザリすることがあります。
典型的なのが「過去の自慢」と「ディスり」です。例えばこんなケースです。
若者の会話に割り込んで、自分の過去の武勇伝を話し始める。「バブルの頃、世界を又にかけて100億円単位の取引をやっていた」といった、今となってはどうでも良いことの自慢です。そもそも人の自慢話なんか誰も聞きたくないのに、過去にさかのぼって、サラリーマンとしてやった会社の仕事の話をされても、聞いている方は面白くも何ともありません。
あるいは、誰かが前向きなことやってるのに、いちいちツッコミを入れて、ネガティブな批判をする。「そんなことやったって、うまくいかないよ」「そんなに世の中甘くないよ」と重箱の隅をつつくような否定しかしない。
どちらも、周囲の人たちはドン引きです。
なぜ、ウケないことがわかっているのに、シニア世代の男性はこのような行動に走るのでしょうか?
私の仮説は、自己承認欲求が満たされない世代になったからではないかというものです。
40代くらいまでは、男性としての魅力もあり、仕事でもそれなりのポジションでリスペクトされていた。それが、50代になって一線から退き、仕事でもプライベートでも、注目されなくなった。誰も自分に興味を持ってくれない。それが寂しいから、過去の自分の肯定と、現状の他人の批判というイタい行動に出てしまうのです。
なんとも心が狭い残念な人たちです。
もし、不幸なことに、こんな50代のおじさんに遭遇したら、静かにスルーすることです。否定したりするのではなく、フェードアウトして付き合わないことです。「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」という対応です。
年齢を重ねる毎に、柔軟性が下がり、新しいものに対する受け取る器が小さくなっていきます。こんな人にはなりたくないと思いますが、自分が彼らと一緒になっていないかどうか、時々不安になることがあります。気を付けなければいけませんね。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年3月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。