韓国の最大野党「自由韓国党」の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表がネット上で注目を集めている。
13日付の朝鮮日報によれば、ナ・ギョンウォン氏は12日、国会での演説で文在寅大統領を「文大統領は金正恩の首席報道官」と皮肉った。発言は昨年9月26日付の米ブルームバーグ通信の記事を引用したものだったが、これに対し与党・共に民主党の議員らが激怒。イ・ヘチャン与党代表は「大韓民国の国家元首に対する冒とく罪だ」と反発したという。
韓国国会での炎上騒ぎは日本でも14日付のFNNプライムオンラインで詳しく伝えられている。記事によると、与党議員はナ・ギョンウォン氏を「頭が空っぽ」「ナチスよりも深刻」「民主主義に対する挑戦」と罵倒。
与党の公式インスタグラムは「#下品な彼女」「#ドーピング検査至急」とハッシュタグをつけて人格攻撃。
また「ナ・ギョンウォン氏は日本の安倍の首席スポークスマンなのかと言えば自由韓国党は何と言うだろうか」と「なぜか安倍首相まで登場」し、両者の名前を合体させた「ナベスタイル」「ナベ妄言」という造語まで出来たとされる。
これに対しツイッター上では、
ナ・ギョンウォン氏がナベスタイルと呼ばれるに至った経緯が深いと話題に!
造語大好き韓スタイル
安倍晋三➕ ナ・ギョンウォン
「ナベスタイル」「羅倍STYLE」
笑笑
ナベスタイルとかいうパワーワードにつられてちょっと記事見に行ってみたらなんか…思ってたより内情やばそうな感じでさすがにひいた
などと「ナベスタイル」というワードにつられる人が続出。
一方、ナ・ギョンウォン氏に対しては
党利しか考えないウヨったナ・ギョンウォン(女アベ)ほんと最悪
といった批判もある。13日付の中央日報は、日本ネットユーザーが「正しいこと言っている」とナ・ギョンウォン氏の肩を持ったと伝えた。
(年始には「新年の辞で文大統領が日本を不必要に刺激したのでないか疑問」と話したとも報じられている。)
なお、問題の発言をめぐる韓国与野党の対立はいっそう激化しているようだ。中央日報、聯合ニュース、朝鮮日報、KBSなど複数の韓国メディアの話を総合すると、与党のイ・ヘチャン代表らが12日の発言を国会倫理特別委員会に訴えると主張したのに対し、ナ・ギョンウォン氏もイ・ヘチャン代表らを提訴する構えを見せるなどこれに応酬。
両者の攻防は今後も続いていくものとみられる。