先日、厚労省のイベントに出てくださり、多くの方々に感動を与えた清原和博さんですが、昨日こんな記事が出て、地下鉄の中だったにもかかわらず、思わず泣いてしまいました。
清原和博氏の母・弘子さん 78歳で死去 容体急変 最期に立ち会えず(スポニチ)
ありがとうございます。清原さん。
清原さんのお母さんの愛情は度々語られておられたので、時々目にしておりましたが、その最愛のお母さまが亡くなられた翌日に、そんなことは微塵もみせずに、ご来場くださりご自身の言葉を語ってくださったこと、私たちは、そのご恩を決して忘れません。清原さんは、今も私たちのHEROです!
また、アゴラさんに掲載していただきましたが、フジテレビ「とくダネ」のコメンテーター深澤真紀先生も、依存症者の真の回復を思う発言をしてくださり、そのためにネットでたたかれています。
東ちずるさんが、アイドルタレントのアルコール問題が起きた時に、回復目線で語って下さった時もネットで炎上しました。
さらに現在、ミュージシャンの坂本龍一さんや、画家の奈良美智さんも、作品のお蔵入りや、過去の作品の撤収に異議を唱えてくれていますが、それらコメントもツイッターで批判されています。
依存症の中でも、特に薬物問題は我々のためになる発言をしてくださる方は、そのために逆に叩かれ、傷つけられています。
こんなことが続けば、こういった応援団は発言をすることが、もしかしたら嫌になってしまうかもしれません。
また、攻撃している人の数が多ければ「やっぱり世論はこっちなんだ」と、テレビ局なんかは、ますます今の批判姿勢を強めてくるかもしれません。
だから私たちもこういった風潮にただただ身内で怒ったり、愚痴ったりしていても仕方がありません。
発信しましょう!そして応援団を擁護していき、数の力を発揮するのです。
我々は決してマイノリティなんかじゃありません。
声をあげられないだけです。
あまりに世間体を恐れているだけ。
海外を見てください。なぜあんなに依存症のエンタメ作品が出てくるのか?
依存症が取り扱われているのか?
病気として扱われているので、声があげやすく回復者も多い。
数がいるからニーズがあり、ヒットする。
だから多くの作品が作られ、ますます啓発が進むわけです。
日本は真逆です。声をあげないから「いない」もしくは「いても特殊な人」と思われてしまうのです。
ご家族が恐れるのもわかります。
だけどツイッターなんか匿名でできるんですよ。
ブログだって匿名です。
正体不明の有名ブロガーなんかこの世にたくさんいるじゃないですか。
発信は面倒だし、恐れはあります、もちろん。
私だってそうですし、しょっちゅう炎上もしています。
でもいつだって「ギャン妻」とついた仲間のアカウントが守ってくれると、信じているからやっていけるし、実際何度も助けてもらっています。チームワークで発信しています。ひとりでも多くアカウントを持ち発信していきましょう。
自分で、言葉が書けなければ、リツイートだけでもいいね!だけでも良いのです。
Facebookのようなお友達しかつながっていないようなSNSじゃダメです。
スピード感も拡散力もないです。
なんと言ってもTwitterです。
そして応援団を応援していくのです。
私は、自分は安全なところにいて、仲間内で愚痴ったり、
ただ単に行政のような聞いてくれる人には文句を言う…
みたいな甘ったれた根性も、生産性のないことも大っ嫌いです。
自分もリスクを引き受けてこそ、見えてくる世の中があるわけですし、発信してくれる人の勇気にも心から感謝できるし、自分の発信が批判にさらされた時の、悔しさや恐れや困惑なども、実感することができます。
だからこそ応援団を応援せねば!と思うのです。
自分たちの状況を変えたいなら、自分たちがリスクを取り発信すること。
有名人は、仕事を失うかもしれない覚悟で、私たちのための一言を発してくれているのです。
当事者・家族である我々が「あれも守りたい。これも守りたい。でも社会は変わって欲しい」という姿勢でいいのか?と心底思っています。
私もよく「応援してます!」「祈ってます!」と言われます。
でも応援や祈りは行動であって、何もしなければそれは何もしていないのです。
応援や祈りは、目に見える形でやりましょう!
リツイートやいいねや、はたまたSNSがどうしても無理なら、番組への意見の投稿でもいいし、新聞への投書でも、関係各所に要望書を送ることでもなんでもいい。
私なんぞは、これら全部と、さらに松本先生などが発信したときは、せっせとヤフコメに、いいねもしくはNGのどちらかのアイコンを押しています。こんなのものの数分でできます。単なる選別なんですから。一人一人の仲間が、ちょっと努力したら世の中なんか変わります。
Twitterの使い方がわからない初心者は、手前味噌ですがうちの夫を講演に呼んで、SNS講習会開いてもらってください。
私も一度やってもらいましたが、なかなか良いです。
あれでギャン妻アカウントが増えました。
自分にできること、とにかく一歩でも進めていきましょう。
合言葉は「ジャイアントキリング」これですよ!これ!
田中 紀子 公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表
競艇・カジノにはまったギャンブル依存症当事者であり、祖父、父、夫がギャンブル依存症という三代目ギャン妻(ギャンブラーの妻)です。 著書:「三代目ギャン妻の物語」(高文研)「ギャンブル依存症」(角川新書)「ギャンブル依存症問題を考える会」公式サイト