「セルフレジ」をキャッシュレス社会実現の切り札に

大手コンビニエンスストアのローソンが、4月以降全店でセルフレジを始めるそうです。

セルフレジとは、顧客が自分で専用端末からバーコードなどを使って価格を読み取り、クレジットカードなどの電子決済で支払いを行う仕組みです。

店員が介入する手間が省け、人手不足のお店にとっては省力化に大きなメリットになるなります。さらに待ち行列が短くなれば、売上アップにも貢献する可能性があります。

セルフレジのメリットは、お店側だけではありません。利用者にとっても、セルフレジが電子決済専用になれば、現金払いで会計に時間がかかる顧客が前に並ぶストレスがなくなります。キャッシュレス決済でスピーディーに会計したいという顧客にとっては、レジの行列が短くなる効果が期待できます。

セルフレジが便利であることが認知されれば、さらにコンビニエンスストアでカード決済が広がり、現金のやりとりが減っていくことが期待できます。キャッシュレス社会を実現していくための切り札になる可能性があるのです。

他のコンビニも同じような省力化の動きを進めているようですが、セブンイレブンは、なんと店員がサポートしてバーコードを読み取り、電子決済だけではなく現金のお支払いも可能にするようです。

年配の顧客に配慮した対応なるでしょうが、これはあまり賛成できません。

レジは店員が対応する現金用途、セルフレジが対応するクレジットカードなどの電子決済と言うように、完全分離して欲しいと思います。そして、電子決済のメリットを打ち出すことで、人件費率を下げ、コンビニの収益を改善し、人手不足も解消できるようにすべきなのです。

コンビニで進むこのようなレジの省力化は、どの小売り業態でもこれから減っていく方向だと思います。

前から提案しているように、個人的にはスターバックスなどのコーヒーチェーンも、早くセルフレジを導入して、スピーディーな対応をお願いしたいものです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年4月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。