朝起きたら、「紙幣刷新の方針」がニュースとなっていた。渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎だ。
大学関係者視点で言うならば、すべて大学の設立に関わった人であり。関係する大学はPRのネタになるだろうなと思ってしまった。いや、かなり下世話な見方だが、そう見てしまうだろう、どう考えても。
渋沢栄一と津田梅子に、一橋大学と津田塾大学という、近い大学の縁を感じてしまったり。いまだに両校のインカレサークルは存在するが、紙幣でも交流か。
左翼などで、この手のことは紙幣の政治利用だ、改元ムードの演出だと言いたくなる。実際、改元ショーの一部として見てしまう。
もっとも、日経が報じているように、偽札予防のためにも、紙幣は20年くらいのスパンで刷新される。やや早いとは思いつつも、時期といえば、時期である。
紙幣にどんな意味を込めるのか。その点を私は注目している。本日、麻生大臣が会見するというが、この人選の意図を聞きたい。特に渋沢栄一という人選には、現代の極限まで腐敗しきった企業社会に警鐘を乱打する意味を期待したい。そして、現代の渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎は誰なのかということも考えたい。
改元に関して、「いや、元号使わねえし」的なコメントが散見される。紙幣に関しても、時代はキャッシュレスであり、政府もそれを後押しするかのような政策が散見される。紙幣とは何かということも捉えられるだろう。
もろもろ、新札対応で特需も生まれるだろう。ただ、元号や紙幣が変わったところで国民が白けてしまったら意味がない。
というわけで、新札の意図の発表を待つことにする。
そういえば2000円札ってあったな。やたらとローソンのATMで出てきたな。大好きだったんだけどな。
編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2019年4月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。