まずは、音喜多さんに問いたい。
現時点でどの程度現職区長に追いついているのか分からないが、若い方々が立ち上がれば徐々に音喜多さんに風が吹くようになるのだろうと思っているが、音喜多さんが挑戦しているのは都政ではなく区政である。
区政の責任者になることを目指しておられるのであれば、区民の代表として今後都政とどう向き合おうとされているのかを明らかにされておいた方がいいだろう。北区と東京都が互いにそっぽを向くようなことになってしまえば、折角掲げた数多の政策目標も砂上の楼閣になってしまう。
音喜多さんに国政を動かすだけの力があれば、東京都を差し置いて直接国に対して公約した政策の実現を働き掛けることも出来るのだろうが、どう見ても現時点でそれだけの力はない。小池都政と上手に折り合いを付ける必要があるが、音喜多さんの周辺にはそういう離れ業をやれそうな人は今のところ一人もいそうにない。
一体、どうするつもりかしら。
自民党東京都連にしてもそうだ。
自民党東京都連があまりにも前面に出過ぎてしまうと、無所属を標榜して当選した区長の動きを縛ったり、足を引っ張ってしまうことになりかねない。
区長は、基本的に、すべての区民の幸せを実現するために最大限の努力をすべきだろう。
時には、自分の個人的な感情や過去の怨念を乗り越えて、大胆に手を結ばなければならないこともある。
音喜多さんにそれが出来るか。
自民党東京都連にそれが出来るか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年4月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。