自民党の選対関係者の間では今回の衆議院補選の結果は織り込み済みだった、ということだろう。
事前の予想とは違った結果になれば、それこそ蜂の巣を突くような話になったのだろうが、自民党関係者の受け止め方は実に淡々としているような印象である。
想定の範囲内、ということであれば、今更ジタバタすることはない、ということだろう。
少なくとも、自民党の選対責任者の首が飛ぶような話ではない。
あれは、大阪の特殊事情によるもの、沖縄も然り、といったところか。
もう、弔い選挙ということだけでは票は動かない、ということを確認した選挙だった。
同時に、共産党の候補者が、野党統一候補として無所属を名乗って立候補しても到底選挙結果を左右できるほどの選挙運動が出来るわけでもない、ということを確認した選挙でもあった。
自民党本部の選対としては、全国的に見れば自民党は相変わらず堅調だ、丁寧に選挙戦を戦えば大きく負けることはない、これ以上舌禍事件を起こしたり、凡ミスを繰り返さなければいい、粛々と選挙戦を戦えばいいだけのことだ、くらいの手応えを感得したのではないかしら。
選挙巧者の安倍総理が、こういう状況に無関心のはずがない。
安倍内閣の支持率が大きく下がるような事象は、これから当分の間出てきそうにない。
野党の皆さんは、口先だけはしれぞれに勇ましいが、内心はドキドキされているのではないかしら。
まだ、選挙に臨む態勢は、本当には整っていないのだがなあ・・・。
野党の皆さんの腰が引けていることは、自民党の選対関係者には見透かされていると言っていい。
衆参同日選挙は、必至である。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年4月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。