ちょっと信じられないんですけど、生まれつきの茶色い髪や天然パーマなどを証明するために「地毛証明書」の提出を義務づける中学や高校が全国的にたくさんあるらしいんですね。
え、なにそれ、と。
さらに、地毛証明書出しているのに、「黒く染めろ」っていう指導された子たちが、13人に1人もいるそうなんですね。
もう21世紀ですよ?令和ですよ。
何やってんの?と。
ネット上で話題になった#この髪どうしてダメですか
これを知ったのが、最近パンテーンさんがやったプロモーション「#この髪どうしてダメですか」キャンペーンで、ネット上でバズっていたのを見たのがきっかけでした。
WEBムービー
いやー、ないでしょ。
地毛が茶色いから染めろって、お前色黒だから、美白にしろよ、みたいなもんですよね?
グローバル人材、国際化だ、って言ってて、既に色んな外国にルーツがある子どもたちが住んでいるのに、その髪黒くしろって、人権問題ですよね。
2017年には大阪府で地毛を「黒染め指導」され不登校になってしまった女子生徒が、府を訴える事件まであったみらいです。
学校は「金髪の外国人留学生でも規則通り黒く染めさせる」といった説明を行ったっていうから、もう学校現場の人権意識というのは、社会一般と大きくズレているのでは、と思わざるを得ません。
当事者や有識者が立ち上がり署名キャンペーンに
そんなこんなで憤っていたら、黒染め指導をされたっていう当事者の若者たちや有識者の方々から、「この世論の高まりを、制度改正に繋げよう。署名キャンペーンを!」という動きが立ち上がったので、僕も絶賛賛同しました。
とりあえず6割の都立高校で地毛証明書を提出させているそうなので、都庁に署名を提出するそうです。
これをきっかけに、学校現場、行政、教育委員会の方々と、良い対話の機会が生まれたら良いな、と思っています。
現場も変わりたがっている
希望なのは、
「現役中高教師の87%が、髪型校則をアップデートすべきと回答」
しているということなんですよね。先生も分かってる、と。校則古すぎだろ、と。
でも、同時に
「私立学校に勤める現役教師の70.7%が、自分の考えが、学校(経営層)に受け入れてもらいにくい環境であると思うと回答」
っていうことで、学校の上の方とか、教育委員会とかになると、その思いが通じてないみたいなんですよね。
だとしたならば、この署名キャンペーンがきっかけに、学校の上の人や行政の上の人に、この問題が伝われば良いなーと思います。
お願い
集まった署名は都の偉い人のところに持っていきたいと思いますので、皆さんの署名をお待ちしております!!
ついでにシェアやRT等の拡散もして頂けると泣いて喜びます。
さあ、みんなで声をあげられたら。
令和時代の学校が、子どもたちの髪や見てくれを無理やり矯正することに懸命になるのではなく、その可能性が花開くことに全力を尽くすようなものになることを目指して。
署名ページ 「#この髪どうしてダメですか? 地毛の黒染め指導はやめてください」
編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のブログ 2019年5月9日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は駒崎弘樹BLOGをご覧ください。