衆参同日選挙が回避されることになって大きく影響されることの一つが、来年の東京都知事選挙だろうと思う。
衆議院の解散がいつになるか分からなくなるのだから、参議院選挙が終ってからも自民党の衆議院議員はおちおちしていられなくなる。
自民党東京都連の中には小池都知事の対抗馬担ぎ出しに熱心な都議会議員もおられるだろうが、自民党東京都連に所属する衆議院議員の大半は、今はそれどころではない、という心境に追い詰められるはずである。
衆参同日選挙がなくなれば、よほどのことがない限り二階幹事長がそのまま幹事長職を続けることになる。
自民党東京都連が都知事候補選考委員会を立ち上げたとしても、小池さんの対抗馬として自民党から名乗りを上げる人がそうそう出てくるとは思えない。
来年は2020年東京オリンピック・パラリンピックの年だから、参議院選挙が終ったらオリンピックモード一色になる可能性が高い。
多分、選考委員の選出もスムーズに行かないだろうし、選考委員会のスタートがいつになるかも分からない。
候補者の選考が決して遅いわけではないが、如何にも時期が悪い。
結局は、二階幹事長の言っているとおりになるのだと思う。
「そんなにやりたいのだったら、どうぞ。」
多分、店晒しになって終わり、といったところだろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年6月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。