スポーツ界からあまりぱっとしたニュースがなかった中、OTANI-SANがやってくれました。サイクルヒットですか。ゴルフのホールインワンと同様、狙ってできるものではないのですが、お見事です。なんでもそうですが、必要以上のプレッシャーは人を委縮させることもあります。そんな中、OTANI-SANはのびのびやっているように見えます。国内を見るとオリンピックで優秀な成績を残せ、という厳命があるのだろうと思いますが、もっと前向きに明るくやらせてあげることも大切でしょう。他のスポーツでもよい成績を聞けること、楽しみにしています。
さて今週のつぶやきです。
投資家は金(ゴールド)がお好き
今週の株式市場は日米とも膠着状態で小動きに終始しましたが、その中で気を吐いたのが金(ゴールド)であります。6月に入ってからのUSベースの上昇率は5.5%ほどとなっており、心理的バリアとされる1350ドルも一時、クリアしてきています。
理由はたくさんあります。主なものとしてはアメリカの利下げ予測、世界の不和、中国やロシアのドル取引外し、一部の国の中央銀行による金の大量購入といったところがあがります。どれも大きなテーマでトレンドとしてしばし展開できるものだけに金への強気の見方はある程度、継続するものとみています。これは裏返してみれば世の中、あまり良い話ではないとも取れ、多少は気持ちを引き締めた方がよいかと思います。
ガソリンの値上がりなどにとどまらず、アジア製造業のサプライチェーンや欧米金融市場の混乱も。ホルムズ海峡でのタンカー攻撃は「21世紀型オイルショック」のリスクもはらみます。https://t.co/T4yTl7u06u
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2019年6月13日
ところでタンカー襲撃に伴い、エネルギー価格が上昇、日本のメディアには石油や液化天然ガス供給へのやや過剰反応的なトーンが見られますが、今の段階ではもう少し落ち着いた方がいいでしょう。基本的に日本の資源政策には中東の不和の可能性は織り込んでおり、そのために代替を含め、非常にバランスの取れた数多くの供給ルートを確保しており、現時点で必要以上の不安は掻き立てることはないと考えています。
北野幹子さんはお金がお好き?
ビートたけしさんの離婚で元夫人の幹子さんは100億円を手にするようです。たけしさんが悪いとしても3億円相当の自宅以外の全部を差し上げるとなれば単純計算して97%も譲ってしまっています。男と女の感性の違いにお金に対する執着の違いがあるかもしれません。たけしさんは「べつに俺、もう72歳だし、まだ、しばらくは稼げるし、そんなにお金に執着しているわけではないし」ということでしょうか?
今回の騒動をちらっと見る限りたけしさんの新しい彼女も割とお金に対する管理がしっかりしているようでたけしさんの「そんなのよく知らねぇ」に対して「私が管理します」的なところがあったようにも感じます。
そういえば渦中の麻生大臣が国会答弁で「自分が年金もらっているか知らない」と答えていました。質問した立憲民主の大串議員が「さすがに(質問の事前の)通告しなくても即座に答えると思って聞いた。自分の年金がいくらになるのかみんな考えている」(産経)と述べているようですが、いや、庶民感覚がない人なんていくらでもいます。
ひとは必ずしもお金が全てではなく、自分の事業や信念や趣味が大好きでお財布を見ることなんて忘れちゃう人は案外いらっしゃるものです。それが男性に比較的多く、女性は将来への不安をお金にヘッジしやすい点は私の知る限りの傾向のように感じます。
ジャパンディスプレイはお金に見放され…
「おかしいな。支援の通告が来ないぞ!」。経営不振に陥っている液晶のジャパンディスプレイは中国と台湾の3社連合からの800億円の支援を受けると発表、6月14日までにその3社間の機関決定の連絡をもらうことになっていました。
ジャパンディスプレイ 中台企業から金融支援決定の通知なし #nhk_news https://t.co/6u8j8WFjVg
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年6月14日
同社として非常に困るのは株主総会を18日に控え、当然ながらその支援案は総会における最重要テーマとなるのに宙ぶらりんにされて、どうしたらよいのか、という点でしょう。14日の時点で連絡がないのは総会をどう乗り切るのか気が気でないはずです。また、株主総会というより同社の先行きへの不安感が再び台頭するリスクも浮上してきてしまいます。
もちろん、この数日中に先方から連絡が来るかもしれません。しかし、先方はこれまでも再三条件の変更を申し入れてきており、ジャパンディスプレイは振り回されてきました。私が30数年前、事業で騙された時も「のらりくらり」「ちょっと相手の事情が変わって…」というものでした。今回の3社支援はもともと弱者同士の融合とも噂されていました。関係者はさぞかし気をもんでいることかと思います。
後記
北海道で起きた女児の衰弱死。これをめぐり児童相談所と警察の説明の食い違いが取りざたされています。それを明白にすることももちろん重要ですが、このところしばしば起きている子供への虐待、放置のニュースを耳にするたびに子供に対する親の気持ちが薄弱になっていると感じざるを得ません。言うこと聞かなきゃ叩く、っておもちゃが動かなくなったのと違うのです。子供の面倒よりパチンコ、って大人として完全に失格者です。しかし、そんな親が多くなった社会背景は何故なんでしょうか?考えさせられます。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年6月15日の記事より転載させていただきました。