自分の知らないことには思考停止してしまう「残念な人たち」

雑誌の取材で今年の購入したウクライナのキエフの不動産について4ページの記事を掲載してもらいました(写真)。

日本からは直行便もなく、ほとんどの日本人は行ったことが無い国だと思います。

ロシアとの紛争を抱え、決して安定した国とは言えませんが、通貨価値がここ数年で米ドルに対して4分の1まで下落。通貨の割安感が高まっています。今後の政治リスクはありますが、これ以上悪化する可能性と最悪期からリバウンドする可能性を比較し、投資する妙味があると判断しました。

このように投資とは、リスクとリターンの比較で確率的に考えるものです。想定されるリスクに対して期待できるリターンが大きければ、成功する可能性の高い投資と判断することができます。逆にリスクが低くても、リターンがほとんど期待できないのであれば、投資としての魅力は小さいということになるのです。

今回のようなハイリスク・ハイリターンの投資の紹介をすると、すぐに「危険だ」「無謀だ」と騒ぎだす人たちがいます。私もウクライナの不動産投資が、安全だとは決して思っていません。自分が取っても良いと思えるリスクの範囲でリターンを狙っているだけの話です。

自分が知らない世界の情報に対しては、「失敗したらどうする」とネガティブな側面ばかりにフォーカスして思考停止してしまう残念な人たちがいます。リスクを冷静に分析する前に、考えることを止めてしまう人たちです。

そんな思考停止な人たちには、いつまでたっても投資のリターンはやってきません。リスクを受け入れられない人には、リターンを受け取る資格も無いからです。そんな結果を政府のせいにしても、他人のせいにしても、明るい未来はやってきません。そして最後は、その現実を自分が受け入れるしか選択肢が無くなるのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年6月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。