お金の心配がなくなった人が最終的に求めるのは「時間」

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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世界を変えてきた偉人たち。そこまで行かずとも、経済的に余裕が生まれ、お金の心配がなくなった人たちが最後に求めるものが何か?を考えてみました。その答えは「時間」です。多くの人は「お金のため」と言いながら働くことに時間を使うわけですが、本当に必要なのはお金ではなく自由な時間なのです。

photoB/写真AC(編集部)

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お金持ち、偉人のやっていることはなにか?

お金持ち、歴史に名を残す偉人がやっていることには次のようなものがあります。

・お金持ち…ビジネス経営、資産運用、慈善活動

・偉人…創作、発明、研究、ビジネス

分野や人によってもかなり異なるのですが、概ねいずれかに該当するのではないでしょうか。たとえばお金持ちはお金が好きな人達です。お金が好きですから、余計なものにお金は使いませんし、使うより稼ぐ方が好きな人が多いです。この辺の話は著書で詳しくお話をしています。

毎日が酒池肉林、湯水のごとくムダ金を豪快に使っている、というのは誤ったイメージです。私が付き合っている年収が億超えの社長や、資産家の人たちはみんな、とてもお金を大事にしており、体験レベルでもそんな雑なお金の使い方をする人はいません。

そして歴史の偉人は発明家、芸術家、研究者と幅広い分野のそれぞれで人類を豊かにするための貢献に寄与した人たちです。こうした人達はその生涯を開発、発明など0→1、1→1万にするような人類の文化レベルのアップデートをするのに費やしています。

人が最後に行き着くのは自己実現欲求

言わずもがな、マズローの欲求段階説によると人が最後に行き着くのは自己実現欲求です。自己実現欲求とは、他者とのつながりや社会的な評価への価値観を抜け出し、自分自身の可能性に挑戦したり、創作や発見そのものに究極の喜びを感じる段階のことです。偉大なる芸術家、発明家はお金のためではなく、自分の可能性を追求する過程で名作や大発見をしたことで、結果的に大金を対価として受け取っています。

こうした最後に人が行き着く、自己実現欲求段階において必要なものは、お金ではなく時間です。ピカソは最も多作な芸術家、生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したとしてギネス記録を残しています。

お金のためにたくさん創作をしていたのではなく、自分の知的好奇心、探求の赴くままに芸術を追求した結果、これだけの作品を残したというわけです。音楽界の巨匠、モーツアルトは35歳で亡くなるまでに作品数は700曲以上、ケッヘル番号でも500番以上を残した多作の音楽家です。手塚治虫氏は講談社から出版された全集が500巻以上あるのです。彼らに必要なのは大金ではなく、ペン、筆、ピアノ、そして何より時間です。

私自身、昔はお金がなく経済的にかなり苦しい思いをしたこともありましたが、今は少々経済的に余裕が生まれて、お金の不安がない生活を送っています(あくまで少々ですが 笑)。お金がない時はとにかくお金が欲しくてたまりませんでしたが、今はお金ではなく創作の時間がほしいと切実に感じています。

やりたいことが山のようにあります。もっとたくさんの記事を書き、人の魂を動かす講演をし、困っている英語学習者を救い、フルーツギフトで喜んでもらいたいと思っています。これらを実現するために必要なのは、少々のお金と多くの時間です。

人が目指す最終地点である自己実現欲求、そこに必要なものは何より「時間」なのです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。