先程、参院選が7月4日に公示され、26日に投開票が行われることが決まりました。年金・社会保障中心に論点になると思われますが、現在、自民党で厚生労働部会長を務め、社会保障改革の提言を進めている小泉議員が、7月5日に岩手県釜石で行われる復興フォーラムで基調講演とパネルディスカッションに登壇することが決まっています。
他のパネリストは、元・釜石市副市長の嶋田賢和さんと、震災直後から一貫して釜石市の復興支援を継続してきたUBSの堀久美子さんです。コーディネーターは私が務めます。
当日は、3つのポイントを三人に聞きたいと考えています。
1. 復興と地方創生
一つは復興と地方創生について。小泉議員は折に触れて、東日本大震災への関わりを通じて自身の政治的使命が強まったと語っています。また、財務省から当時全国最年少副市長になった嶋田さんの活躍から、全国の小規模自治体に若手官僚・民間人が派遣される地方創生人材支援制度を作り上げました。震災から8年すぎ、復興というゴールに近づきある釜石で、改めて三人に復興と地方創生について聞きます。
2. 社会保障
二つ目はやはり社会保障です。小泉議員は、厚生労働部会長として社会保障に関する提言を進めています。
医療や年金の給付削減(第1の道)でもなく、消費税などによる負担拡大(第2の道)でもない、支える側と支えられる側のバランスを回復する第三の道(リバランス)という考え方を提示しています。
小泉氏ブログ『新時代の社会保障改革ビジョン(1) 給付削減か負担拡大ではない、新しい第3の道(リバランス)へ』
年金が話題になっています。国民年金が開始した1961年当時の男性平均寿命は65歳。55歳から10年年金を受給できる制度でした。現在の男性平均寿命は81歳。65歳から16年受給できることになります。
また65歳以下の支え手の人口減少が続いています。現在の年金の問題はこの少子高齢化が本質ですから、65歳以上の方を中心にいかに「支える側」に回っていただくかにフォーカスする小泉議員の政策は真っ当だと考えています。
釜石は、震災を機にして少子高齢化が20年進みました。釜石の皆さんに、小泉さんの考えがいかに響くか、聞き出してみたいと考えています。
3. 多様性と教育
UBSさんとは、復興における女性の参画や、釜石の高校生に対するキャリア教育機会の提供といった取組も進めてきました。釜石は「オープンシティ戦略」という方針の下、よそ者や若者・女性といった多様な担い手によって復興が進められています。
また小泉議員も、福島では県立ふたば未来学園の設立・運営に関わるなど、被災地での教育にとりわけ想いをもっています。
多様性と教育が、復興、ひいては令和時代の日本社会になぜ必要なのか、三人に聞き出していきます。
7月5日(金)の14時から17時まで釜石において、このセッションは実施されます。お近くの方は、ぜひお越し頂ければと思います。
編集部より:この記事は、一般社団法人RCF 代表理事、藤沢烈氏の公式note 2019年6月26日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は藤沢氏のnoteをご覧ください。