昨日(6月26日)の記事公開から多数の方に本稿にお目通りと理解をいただけており感謝しかありません。本当にありがとうございます。
私がこの投稿を行ったのは、論点や行き先を失った主張が必要以上に苛烈さを増し、それによりタオルの産業自体が崩れることを和らげたかったからです。そのために早い段階で一石を投じました。拡散くださった皆様ありがとうございました。
ただそれとは別の問題として、産地、また弊社としても、しっかりこの問題に向き合っていく必要があると考えております。
繊維産業は、外注先が更に外注先を複数持つなど、受発注の構造がアリの巣的に複雑です。自社の管理は当然のこと、本来他社である企業に対してもどこまで発注側が介入し統制/協業体制を築けるかが課題となりますが、発注側の積極的な努力が必要だと覚悟しております。今治タオル工業組合からも声明がありましたが、物事を確りと進めて参ります。
NHK「ノーナレ」報道についてのご報告(今治タオル工業組合サイト)
また、その上でですが、今回のことは今治産地だけの問題だけでないということも事実です。日本の各種製造業の構造的な問題とも言えます。我々一業者も襟を正しますので、セクターの種別を超えた構造的・包括的なアプローチを進めていくことが必要です。個別事象の対応でなく、ルールをも変えていかねば、技能実習生の問題は各地で同じようにまた発生するはずです。
少し多弁が過ぎてしまいました。本件についてはこの記事をもって終わりとしたいと思います。
重ねてお礼を申し上げます。メディアの皆様、以降は私、池永でなく、本件につきましては今治工業タオル組合に連絡をいただければと思います。
池永 将成 株式会社ハートウエル代表取締役
大学で卒業後、シンガポールに渡り、現地企業でWEBコンサルティングに携わる。アクセンチュア株式会社を経て、独立し、株式会社MIDIOを創業し、新規事業開発などを支援。2018年9月より業務委託としてハートウエルの経営支援を開始。19年4月からハートウエルの代表取締役。同社HP。