こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka
私はブログ記事のネタを拾いに、発言小町や知恵袋を見ることがあります。その際、気付かされるのは「自称高収入自慢」がかなり多いことです。本来は、お悩みや疑問を解消するための場なのに、回答に自虐風自慢がつけられているのをよく目にするのです。
「年収2,000万円なんて贅沢できない!医師の妻より」と書き込みをする人って実在する人物!?と疑問を持ちつつ、Twitterで書き込みをします。
掲示板が自虐風自慢のマウンティング会場に
小町や知恵袋といった掲示板には、自虐風自慢をしつつ顔も見えない、面識のない人のマウンティング会場の様相を呈しているケースを見かけます。
質問:年収2,000万円以上の医師の旦那に懇願されて結婚、本当は働きたかったけどお願いされて仕方がなく専業主婦。主婦仲間の旦那から執拗にランチのお誘いを受けて困っている。どうしたらいい?
といった自虐を装った自慢の書き込みや、
質問:夫が年収200万円台で生活がきつい。生活に余裕がある人は年収いくらから?
答え:年収1,500万円で青山住み。生活はカツカツ。場所次第。
といった回答を見ることがあります。小町や知恵袋以外でも、「税理士一発合格、早稲田卒、身長182、都内85階タワマン住み」と主張する人物の書き込みがありました。都内に85階建てのタワーマンションは存在しませんから、これは明らかなウソです。
高収入、お金持ちはマウンティングをしない
私は仕事柄、お金持ちや高収入の人とお付き合いをよくしています。彼らの思考や行動などを1冊の本にまとめて、商業出版もさせてもらっています。
結論を言えば、1億円を超えるような高収入の人や、資産家はそのような掲示板にわざわざ書き込みをしてマウンティングをすることはしません。これは100%と言い切っていいでしょう。なぜなら、お金持ちになるには利益に反する感情を排除し、合理的に経済的利益を追求する思考が必須条件だからです。
貴重な可処分時間を使って、掲示板にわざわざ書き込みをして、合理的なメリットを享受できることはありません。匿名ですから自身のブランディングにもならず、書いたところで原稿料がもらえるわけでもありません。そのようなことをする時間を、彼らはビジネスや投資に充てます。お金を持っていても、さらにお金を稼ぐ行動を取るからこそ、彼らはお金持ちなのです。
そして彼らは自分自身がブランドですから、顔の見えない相手にマウンティングなどしなくても日常的に承認欲求や自己実現欲求を満たされています。つまり、掲示板で意味のない自慢などするお金持ちはいないのです。
掲示板で残念なマウンティングをする人たちは、総じてお金持ちとは呼べない人たちなのです。
匿名掲示板は承認欲求を満たす場になっている
本当に高収入で、お金を持っている人たちが決してしない、他者のマウンティングをなぜ掲示板でするのでしょうか?
思うに、匿名掲示板は承認欲求を満たす格好の場になっています。Facebookなどでも間接自慢と呼ばれる行動をする人はいますが、最近ではそのような行動は嘲笑の的になっており、ネットの自慢がリアルの交友関係を破壊してしまうリスクがあります。しかし、知恵袋や小町といった匿名掲示板では、実名が出ず、尚且つ「質問者に回答を出す」という大義名分があります。「誰かの質問への回答」という格好の理由がありますから、そこで自身の願望を好き勝手書いているわけです。
願望が嘘になって出てくる
「本当はこうありたい」というその人の願望がウソになって出るものです。ソース元は出しませんが、ある主婦が「夫が高収入で有効なお金の使い方を教えて欲しい」という質問を立てていましたが、過去質問に遡ると結婚もしておらず、お金に困っている状況を書いていたのを見たことがあります。過去質問がリアルで、高収入夫というのが願望なのでしょう。
人間は誰しも多少のウソをつくものです。掲示板で承認欲求を満たすために、願望を叶えた人という振る舞いをする動機も理解はできますし、誰にも迷惑を掛けていることはありません。しかし、本当にお金持ちになりたければ、まずそのような行動を慎むべきです。お金持ちはお金のない時代にそのようなことをするヒマを惜しんで、自己研鑽に励んでいます。お金も支えてくれる人もいない時代から、一人で黙って淡々と努力を積み上げるような人が、お金持ちになっているのです。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表
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