政と民の間にある"壁を溶かす"という発想

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

さて、昨日から町田駅前のコワーキング・シェアオフィスBUSO AGORA に入居することになりました。


学習塾と通信制サポート校を運営していた20代後半、民間では解決できないことがあるとの思いから政治の世界に飛び込み、秘書として約5年、議員になって約2年が経ちました。初心を叶えるために着実に歩みを進めているように見えて、民間からどんどん離れていく感覚はつよくなり、政治と民間の間には大きくて分厚い壁が立ちはだかっているように感じています

先日意見交換をしたエネルギーの地産地消を進める方々や、昨日今日と参加した学びの未来を考える方々も、本来であれば政治や行政が旗を振らなければならないイシューに対して、自分のできる範囲での実践を通じて社会変革を起こそうとしています

「こんな場所まで来ている政治家さんは初めてですよ。」

名刺交換をした際にかけられる言葉に、個人的には嬉しくもあり、政治全体を考えたときには悲しくなります。それだけ、政治と民間の距離が遠くなっているのだなと。

ブログのサブタイトルにもなっていますが、議員が答えを持っていない時代にあって、立法ができるのは議員だけしかいない社会にあって、政と民の間に答えはあると考えています。ここで大切なのが、

“壁を溶かす”

という発想。とあるセミナーで聞いた表現なのですが、まさにこれだと思いました。

ふるい政治をあたらしくを掲げて、挑んできた2年、壁を壊そう、壁を越えようとすればするほど、その壁は厚く、高く、頑丈になっていきました。社会の仕組みを本気で変えようとすれば、両者の間を自由に行き来しながら、壁を柔らかく溶かしていくことが必要なんだと気付きました。

では、どうすれば“壁を溶かす”ことができるのかと考えた末に、民つまりビジネスにおける政治家の価値を見つけていこうということで、BUSO AGORAへの入居を決めました。

政治家という仕事の中で培われるノウハウも人脈も

みんなとシェアして、共にハッピーになれるシナジーに変えていきたい

そんな思いを持って、また一歩踏み出していこうと思います。

例えば、

*塾運営のノウハウを生かして、
政治をテーマに課題解決能力を高める塾

*イノベーションファシリテーターの技術を生かして、
会社を通じて社会を変えるセッション

*選挙の経験を生かして、
選挙ポスターから学ぶ自己ブランディングセミナー

*地域とのつながりを生かして、

地域課題と企業の持つノウハウのマッチング
など

これらは、友人に言語化してもらった政治家の価値ですが、まだまだ自分では気付いていない価値がありそうです。

もちろん、政治家の本業に近いところでいえば、

*ロビイング(行政への要望活動)

*ルールメイキング(法や条例の不備を正し、あるいは新たに制定する)

の支援も積極的に行っていきます。

有償・無償を問わず、おくざわ高広という政治家を使い倒していただきたく、気軽に声をかけていただけたら嬉しいなと思います。思いもよらないアイディアが出てくることを楽しみにしています。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年8月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログ『「聴く」から始まる「東京大改革」』をご覧ください。