韓国の首相が「日本は一線を越えた」と発言したとの報道があったが、徴用工問題、自衛隊機へのレーザー照射問題、慰安婦像問題など、日本の報道を聞く限りにおいては、韓国は一線どころか、二線、三線を超えたように思えてならない。最初に、国と国との約束を破ったのはどちらなのか?日本の報道を聞く限り、非がどちらにあるのか明らかだと思うが?
そして、何ら手を打たなかったようにしか見えない文大統領の、突然のあまりにも感情的な発言にはあきれるしかない。韓国国内に向けたアピールなのだろうが、国のトップとしてあまりにも品格に欠けた言動と思えてならない。日韓併合から100年以上が、そして、戦後74年も経っている。私のようにすでに高齢者に属する人間でも、戦争を知らない世代なのだ。いつまで、昔の恨みを持ち続け、日本を非難し続けるのか、この話題に触れるたびに鬱陶しくなってくるのは私だけなのか?
日本の首相の写真を切り刻んだり、マスクをかぶった人を殴ったりしているが、不愉快極まりない。日本の総理大臣は、間接民主制だが、日本人の過半数が支持した政党の代表なのである。われわれ日本人の代表なのだ。日本のメディアも日本人の反韓感情を煽るような映像を流す必要があるのか疑問である。反日が大統領の支持率を上げる手段と化しているのだから、しばらくは静観するしかないのだろう。
しかし、日本を見て欲しい。日本では韓国大統領の写真を切り刻んだりすることはまず見られない。
….とモヤモヤした気持ちの中、全英オープンゴルフで、日本人選手が42年ぶりにメジャーで勝利したという明るいニュースが飛び込んできた。岡本綾子選手も宮里藍選手でもできなかったことを簡単にやってのけたのだ。韓国の選手が女子ゴルフの世界を支配している中で、よくぞやったという気持ちになった。
そして、なんと、私の小学校の同級生が、最後のウイニングパットを沈めた瞬間を撮影したビデオを送ってきた。こんな歴史的瞬間を間近で見ることができたなど、羨ましい限りだ。
日本人が世界とフェアに競争して勝利する姿は、間違いなくわれわれを勇気づける。スポーツの世界だけでなく、医療の分野でも世界と競争し、勝利し、治せない病気を治すことに貢献する。こんな姿を見たいし、姿を見せる側に自分がいる、そんな日が来るのはそんなに遠くないと信じたい。
そして、渋野日向子選手は弱冠20歳だ。がんの分野でも、ぜひ若手が育って欲しい。
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2019年8月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。