こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
ボヤボヤしていたら、某N国党の立花氏に先を越されたァァァ!
N国代表 国会議員の給与明細ユーチューブで公開「たった1カ月で300万円以上」(デイリースポーツ)
というわけで二番煎じになってしまったのですが、私もブログにて過日に振り込まれた国会議員の「初任給&給与明細」について公開するとともに、改めて国会議員の待遇についてまとめておきたいと思います。
良いことは徹底的にパクっていきましょう!
どんっ!!
これが7月分(日割り計算)・8月分の支払明細書です。
議員歳費は額面で月額1,294,000円、7月はそれが日割りになって125,225円となっています。
明細書の記載通り、8月10日に初めての歳費(議員の給料)に加えて、文書通信交通滞在費の支給がありまして、それらを事務局がわかりやすく表にまとめて下さいました。
特筆すべきは、立花氏も動画で触れていた文書通信交通滞在費。通常は10日と月末、2回に分けて50万ずつ=月額100万円が支給されることになっています。
ところが、歳費の方は7月29日からの任期スタートで日割り計算されているのに、なぜかこちらは7月分がまるまる100万円もらえてしまうという…。
これが非課税・領収書不要・情報公開義務なしというのだから、議員たちがみな喜んでポケットに入れてしまうのも宜なるかなという感じです。
参考過去記事:
月100万円支給、領収書不要の「文書通信交通滞在費」。人件費等に払うのは目的外使用か?
私たちはしっかりと情報公開を行い、適切な用途に使用するとともに、常に有権者の審判を仰いでいきたいと思います。
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そして改めて国会議員の待遇をまとめますと、明細にあるように月額の歳費が約130万円、そして期末手当として635万円が支給されますので、年間給与は約2,200万円となります。
加えて、前述の文書通信交通滞在費が月100万円=年間1,200万円。
この時点ですでに年間約3,400万円!
さらに先日お騒がせした「JRパス」ですが、こちらは国会議員1枚あたり年間約80万円がJRに支払われているようです。
その他にも3名の公設秘書、遠方の議員には議員宿舎、3部屋増築するのに約1億8,000万円を要する豪奢な議員会館の部屋があてがわれる等など、(どこまでを費用に含めるかによりますが)国会議員1名につき年間でおよそ1億円程度はかかっていると言われています。
これが高いかどうかは、一概に判断できるものではありません。
若かりし日の自分(8年前!の過去コラム)が喝破していたように、私設秘書などを雇う金額などを考えると、決して裕福とは言えないという見方もあります(いま自分の過去コラムを見ると、かなり甘い計算をしているなあとは思いますが)。
ただ、自分一人にこれだけの税金が支出されているという意識は常に持ち続けなければならないと改めて身が引き締まる思いです。
なお日本維新の会の国会議員は、この議員歳費から毎月2割を自主的に返納・被災地に寄付しています。その金額は約18万円。
給与明細にある約130万円から、この18万円と税金・社会保険料を差し引いた金額が「手取り」ということになります。
身を切る改革を実行しながら、皆さまが負担している税金分の働きができるよう精進していきたいと思います。
引き続きご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年8月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。