中国が日本の核武装を懸念している?

中国が日本の核武装警戒=対北朝鮮交渉「進展まだ」-米高官:時事ドットコム

ボルトン氏ツイッター:編集部

まあ、外交交渉に長けたアメリカの高官の発言なので、今のところ鵜呑みにする必要はないが、北朝鮮の核廃絶の動きを促進するためにアメリカが日本を出汁にしてこの程度の示唆をすることはあり得ることである。

うっかりすると、アメリカは、そういう方向に日本を持って行こうとするかも知れない。

日本列島はアメリカの前線基地の一つだ、くらいの認識を持っているアメリカの政治指導者がいるかも知れないのだから、アメリカ政府の高官がどういう発言をするのか注意しておいた方がよさそうである。

自民党の中にそういう発言をしそうな人が何人かいることは、確かだ。

日本の安全保障の環境が悪化すると、敵基地攻撃能力の充実や日本の核装備の必要を熱く語りそうな人はいる。
今は少数派だろうが、北朝鮮の脅威が現実化すると、あっという間に多数派に転じてしまう虞があるので、警戒しておくのに越したことはない。

まして、アメリカが世界の警察官の役割を返上して、日本はじめ諸外国に応分の防衛負担を求めてくるようになると、どういう展開になるか分からない。

アメリカには弱い日本である。

これまでは何とかかんとか凌いできたが、日本単独ではアメリカの要求を跳ね返していくのは難しいはずだ。
さて、日本が頼りに出来る仲間はいるのだろうか。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年8月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。