韓国からの観光客が減って困っているとか、韓国の航空会社が地方空港への便を休止してあわてている知事さんもいる。全体的にいえば、韓国にボイコットされて困るといっても外国人観光客全体が増えているなかでしれている。韓国からの観光客の取り扱いの割合が著しく多い会社は、在日の方々の経営しているところが多いから天に唾していることでもある。
しかし、一部、集中的に打撃を受けているところが政府の強硬姿勢に水を差しても困るので、とくに打撃の多い地域や企業には配慮したほうがよい。
たとえば、別府だとか対馬などその典型だし、沖縄は政治的な意味からもてこ入れしたい。その場合に、融資とかいうやり方もあるが、対馬などは公的に対馬訪問旅行を組織するとかも必要だ。
それは、一時的な対策に限らず、過度に韓国に頼らないようにしておくことは治安や国防上も必要なことだ。たとえば、元寇記念館とかテーマパークとか開設したらどうか。
また、空港の問題についていえば、そもそも、西日本各地から海外へ行くのにソウル経由がいちばん便利などというのは好ましくないのである。西日本各地から関西空港や中部国際空港に入る便を増やし、関西空港と欧米など遠距離のフライトにもてこ入れして、これを機会にソウル経由の便などは根絶すればいい。
韓国に旅行したりするのは、一般論としては国際理解を促進するためにいいことのはずだ。しかし、以前にも書いたが、韓国を旅行するとでたらめな歴史認識をガイドに吹き込まれて洗脳される日本人が多いという問題もある。
それに、朝鮮半島有事の可能性を考え、また、有事に日本人の救出のために自衛隊が出動したりすることを韓国政府が許可するのは難しいことを考えれば、仕事であれ観光であれ、韓国、とくに軍事境界線に近いソウルや仁川にあまり多くの日本人がいることは危険極まりないのではないか。
そういう意味でも、少なくとも韓国に用事があるわけでもないのに、ソウル経由でどこかへ行くというのは愚の骨頂だと思うから、今回の地方路線休止を災い転じて福となすことを考えて欲しい。
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授