「年寄りになっても尊敬される」仕事を選ぶ

世の中の変化が大きくなり、職業選択が難しい時代になりました。

私が社会人になった頃は、商社や銀行などの大手企業を何の迷いもなく入社しようと考えていました。しかし、産業構造は急速に変化し、今は安定した企業でも、10年後残っているかは分かりません。

さらに、平均寿命が伸びから、労働する期間が長くなっていきます。70代になっても、働くのが当たり前になるかもしれません。

そんな中、これからのキャリア選択はどのようにしたら良いのでしょうか?

どの会社が、生き残るかは簡単には予想できませんが、どんな仕事をしたら良いかについては、私なりの判断基準があります。

それは、年齢を重ねることによって経験が評価される仕事です。

例えば、ファンドマネージャーは、投資の判断をするのが仕事です。その判断のベースになるのは、過去の経験になります。

20代の新米ファンドマネージャーより、60代の経験豊富なファンドマネージャーの方が、経験に価値があり、頼りになりそうな信頼感があります。年齢を重ねた方が、尊敬される仕事です。

あるいは、プライベートバンカーも同じです。富裕層の顧客に対して資産運用のコンサルティングをするのが仕事ですが、年配の経験豊富なバンカーの方が、若いバンカーより安定感があって信頼できる気がします。

acworks/写真AC(編集部)

このように、経験が尊敬につながる仕事であれば、体力が続く限り、いくつになっても続けることができます。年齢が高い方が、経験豊富ど思われ、価値が高くなっていくのです。

逆に、若さを武器に体力を使う仕事や、経験が蓄積されない仕事は、年齢とともに能力が落ち、尊敬を受けられなくなってしまうのです。

自分が今やっている仕事は、10年後に今より年齢が高くなったら、今より価値が高まり、より尊敬を受けることができるか?

そんな視点で振り返ってみることで、これからやるべき仕事が見えてくるはずです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年8月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。