今週のつぶやき:グレタ・トゥンベリさんの発言の是非

小泉大臣のセクシー発言が話題になりました。スピーチ前の記者会見で「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールで、セクシーに取り組むべきだ」と発言したことで日本国内ではセクシーって何だ、ということになったようです。外国に住む私から言わせてもらうとこの単語は使う人が使わないと意味をなさない単語と申し上げておきます。私は使えません。小泉さんなら使えます。トム・クルーズのような「いかす男」がさりげなく使うところに格好良さがあります。正しい用法か、といえば学校では習いませんが、全然問題ありません。断言します。

では今週のつぶやきです。

トランプ大統領の中国潰し

次はここに来たのか、と思ったのがアメリカで上場する中国企業を上場廃止にするというプランであります。現在アメリカで上場されている中国企業は156社。当然、こうなれば中国企業の株式は流動性を失うので売りたたかれることになり、トランプさんとしてはしめしめ、ということなのでしょう。

Gage Skidmore / flickr、Wikipedia:編集部

ところである中国の方と食事をしながら歓談していた際にアリババを退任したジャックマー氏の話に及びました。彼は先生をやるということになっているが、実は訴訟で毎日飛び回らねばならない大変な日々を送ることになる、とのこと。大半が欧米からの訴訟とのことです。実は私も何年か前にアリババの株式を持っていたことがあり、その際にある不正疑惑があり、集団訴訟のお誘いが来ております。

トランプさんも中国と同意が近いと言ってみたり、次々と制裁を発表したりと駆け引きというか、朝令暮改というか、方向性が定まらなくなっていることは正直言って困ります。彼にとってディールが楽しくてしょうがないのでしょうが、全ての対象物をゲームする悪癖はやめてもらいたいものです。

グレタ・トゥンベリさんの発言の是非

グレタ・トゥンベリさんという名前を聞いたことがありますか?スウェーデンの高校生で環境活動家であります。地球温暖化に声を上げるため高校生ストライキを実施、欧州やオーストラリアで数十万人が参加する主宰者であり、今回、「気候行動サミット」で演説をしています。

国連公式YouTubeより:編集部

短い演説の中のある一節です。

「あなた方は人気低落を恐れるあまり、環境に優しい恒久的な経済成長のことしか語りません。非常ブレーキをかけることだけが唯一の理にかなった対策なのに、あなた方は私たちをこの混乱に陥れた、あの悪いアイデアを推進することしか口にしません。それは大人気のない発言です。その重荷をも、あなた方は私たち子どもに負わせているのです。でも私は人気取りのことは考えません。私は気候の正義と生きている惑星のことを考えます。」(CNN)

多分、高校生あたりには耳障りが良いのでしょう。高校生としての考えも評価します。しかし、この発言をベースにすると人類の進化を否定してしまいます。人間を含むすべての動植物は自然摂理の循環の中でしか生きられなくなります。グレタさんが今、生きている環境すら否定しまいませんか?

LVMH(モエ ヘネシー ルイヴィトン)のベルナール・アルノー会長がこの発言をめぐり、「天変地異説に完全に屈している」とし「若い人の士気をくじく」と述べています。

地球温暖化にどう立ち向かうのか、我々はあらゆる努力の中で試行錯誤しながらもがいています。グレタさんがもう少し大人になり、社会人になった時、世の中が一面の理想だけではないということを知るでしょう。その時、私はグレタさんに自分のこの発言をもう一度読み返してもらいたいと思います。

関電が「感電」した押し付け賄賂

NHKニュースより:編集部

幹部20名がもらった3億2千万円、いや、もらったと言ったら語弊があるので「預かった」このお金にはしびれます。無理やり押し付けたのは高浜町元助役。なぜこの時期に発覚したかといえば今年3月にこの元助役が亡くなり、ほとぼりが冷めたので「死人に口なし」となったからであります。

その間、賄賂を渡していた建設会社は売り上げが急増しています。つまり、関電側は「預かった」と言いながらもこの建設会社は売り上げが何倍にも膨れ上がる「果実を身にしていた」ことになります。多分ですが、この助役は高浜市の中で原発を推進するための立役者であったとみています。そのために関電は元助役の言うことを聞かざるを得なかったという関係の中で「お断りできずそうめんのようなもの以外は預かっていたものをお返しした」ということになっています。

とすれば、関電は原発事業を推進するためにあらゆるトップ営業をしてきたともいえ、ますます原発の立場は悪くなります。原発問題の本質問題は別に置いておくとして、どうやって原発を作る場所が決まったか、その決定過程とその背景を探るときわどい話が色々と出てきます。今回もその一環だったのでしょうか?関電トップも「人の子」でありました。

後記

N国党代表の立花さんがまたぶっ放しています。「ばかな国ほど子供を産む」とか途上国での教育について「犬に教えるのは無理。犬に近い。世界中の人間はそれに近い人が圧倒的に多い」と発言しています。この発言に対して立花氏が反論のYouTubeを上げています。この方は半ばユーチューバーでわざと軽い発言をしているようにも見えます。自作自演にも見えます。私は当初からこの方に大否定でした。人の上に立つ者には品位と品格が必要です。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年9月28日の記事より転載させていただきました。

会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。