ファンドレイザーという職業の広がり

少しに前になりますが、9月15日(日)に行われたファンドレイジング日本2019のオープニングセッションに登壇しました。その模様が記事化されていますので御覧ください。

ファンドレイジング・日本2019レポート 「ファンドレイザー」もNPOの資金不足解消に注目を集める(めるも)

「NPOの役割には3つある」という藤沢氏は、「まず社会的弱者の定義を一般世論や政府に理解してもらい、社会問題にする『社会化』。次に民間の手を借りて『事業化』。そして、防災の取り組みに関して、国が仕組み化する『制度化』。社会化と事業化は、この10年進んできたが、最後は制度にすることがNPOにとって課題だ」と述べた。

もともとは「地域活性化」でお題を頂いていましたが、直前の千葉台風災害を受けて、急遽「災害支援」に私のテーマを変更。特に災害関連死を防ぐために、避難者の定義の幅を広げる必要性や(今は、避難所にくる方=避難者であり、在宅避難者などが置き去りになっている)、避難所生活の生活環境改善の必要性を説明しました。

その上で、NPOがもっている3つの役割や、NPOだからこそ様々なセクターと協働できる強みがある点を強調させて頂きました。

朝一番のイベントにも関わらずほぼ満員であり、高校生からシニアまで、極めて熱心に話を聞いていただきました。主催する日本ファンドレイジング協会さんの取組により、「ファンドレイザー」という役割が確実に広がりつつありますね。負けずに「コーディネーター」という仕事の確立を急がないと、と思います。


編集部より:この記事は、一般社団法人RCF 代表理事、藤沢烈氏の公式note 2019年10月5日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は藤沢氏のnoteをご覧ください。