有名人の“薬物事犯”報道相次ぐ:再犯を防ぐには…

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

今年は、有名人の薬物事犯がショッキングに報道されることが多く、そのたびに心が痛くなります。

都議になってすぐ、元葉山町議で現在NPO法人Hatchで再犯防止の啓発を行う細川慎一氏とお会いし、たびたび議会で再犯防止の取組を取り上げてきました。

先日も勉強会を開催し、再犯防止とりわけ薬物事犯の再犯を防ぐには、社会の中で治療を受けながら暮らしていける環境を整える必要性があるとのお話を伺いました。

実は細川氏は一度覚せい剤を使用して逮捕されています。町議として「もっと人の役に立ちたい」「まだ頑張れる」と自分を追い込んでいく中で、覚せい剤に手を出してしまった過去を赤裸々に語ってくれました。この話を聞いた時、私は「他人事ではない」と思いました。

日々の仕事に追われ、それでもなお頑張ろうとしたときに、眠くならない魔法の薬を目の前に出されて断る勇気があるだろうか。

毎日のストレスからほんの少しだけ解放されたいとおもったときに、一瞬で何もかも忘れハイになれる薬を出されても使わずにいられるだろうか。

繰り返し、自問自答しましたが、何度考えても答えは同じです。私は、薬物に手を染めた方の気持ちに共感することができます。だから、一度薬物に手を染めたとしても、法律に基づいて罪を償ったのちには、もう一度やり直すことのできる社会をつくりたいと思います。

東京都では、先般再犯防止推進計画が策定されましたが、再犯防止に必要なこととして、就労や保健医療、福祉、教育などの支援や区市町村や民間団体などの様々な主体との連携が述べられています。厳罰などとは一つも書かれていません。しかし、まだまだ多くの方が犯罪とりわけ薬物事犯に対して誤解や偏見に満ちていると感じています。

最後に、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子さんの記事をご紹介して終わります。

今度は回復で勇気づけて!清原和博さんの言葉に感涙!
NHKは大河ドラマの沢尻エリカさん収録分を予定通り放送を

私も賛同署名をさせていただきました。

これを機に、正しい知識をもとにした寛容な心をもった方が一人でも増えれば・・・


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年11月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。