こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
12月8日はあたらしい党結党一周年総会&パーティーが行なわれました。
結党日は2018年10月ですが、結党大会をやったのが12月なので、ここを一つの節目としてイベントを開催させていただきました。
準備が遅れやや急な告知になったにもかかわらず、大勢の党員&支援者の方々に集まっていただき感謝感謝の一言です。
総会では新幹事長・高橋元気中央区議会議員から今年1年の活動振り返りと来年のビジョンなどが発表され、質疑応答も時間がオーバーするほど活発に行なわれました。
幹事長:高橋元気
政調会長:三次ゆりか
広報責任者:橋本ゆき
人事責任者:あらい英行
の新体制も賛成多数で可決され、2020年からはこのメンバーを先頭に積極的な活動を行って参ります。
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一方、統一地方選後から約半年間幹事長を務めていただいた駒崎美紀区議からは、離党される旨の発表がありました。
まずもって、維新との連携・協力という出馬時にはご自身にとって想定外の環境の中、ご家族との葛藤を抱えながらもここまで職責を勤めていただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
統一地方選挙では公認・推薦あわせて10名の地方議員を誕生させていただいたものの、これで離党者は3名になりました。
いかなる理由があれ、離党者が出るということは党代表としての私の力不足であり、その点はご期待いただいている皆さまに深くお詫び申し上げます。
その上でこうした機会ですから、赤裸々なことを率直に申し上げれば、小さいながらも複数の地方議員を抱える政党を運営していて、その難しさに直面し続ける日々です。
私自身これまで、様々な政党から議員が抜け落ちて離合集散を繰り返すのを傍から見ていて、
「ガバナンスが効いてないんだよ、民間企業じゃありえない!執行部は何をやっているんだ(嘲笑)」
とか偉そうに思っていましたが、完全なる岡目八目というやつでした。
根本的に民間企業とは異なり、政党と所属議員は雇用者・被用者の関係にはなく、サラリーを払うどころかむしろ安くない党費を収めてもらう関係になります。
組織的支援や金銭的援助、あるいは選挙区事情がない限り、議員たちに政党に所属し続けるインセンティブは希薄、どころか逆に振れます(党務も押し付けられるし)。
大政党ですら、月々の党費を徴収する代わりに盆暮れに餅代・氷代と言われる活動費を支給して地方議員たちを繋ぎ止めており、それでもなお毎月のようにどこかで離党者が出ていく。
そして無数にある政策課題や選挙対応において、すべてのメンバーが納得できる解を出し続けることは困難を極め、離党理由となる「方向性の不一致」がすきあらば発生します。
こうした難しい状況の中で舵取りを行い、組織を継続させているすべての政党の代表者・執行部の皆さまには、改めて敬意を抱くものです。
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今回の駒崎議員の離党理由は、前述の通り維新との連携が大きな理由です。
これは結党当時には予定されていなかった大きな変化であり、その遠因には私が力不足で区長選に落選したことがありますから、今回の氏の決断についてはやむを得ないものと個人的には受け止めています。
離党に至るまで駒崎議員とは(ご家族も含めて…)複数回に渡って話し合っており、今日も懇親会の最後まで参加していただくなど、双方にとって良好な関係は継続されるものと思っています。
一方で、駒崎議員や一部の方々が懸念している「維新との一体化」「飲み込まれるのでは」という点については、むしろこの半年で私としては明確に「差別化できる」「切磋琢磨し共存していける」自信を深めています。
政策方向性が近いとはいえ、育休問題や障害者発言でのリアクションで感じるように、所属議員や支援者には適度な温度差があります。
また例えば、あたらしい党は行政改革には熱心な反面、「身を切る改革」はそこまで重視をしていない等、こうした点にも違いがあります。
これがお互いに刺激となり、また新たな支援者にリーチして党勢拡大をしていくきっかけとなるはずです。
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いずれにせよ、組織が継続していくためには、守りに入っていてもジリ貧になるだけです。
政党で言えば、議会活動はもちろんのこと、様々な選挙に打って出てあたらしいメンバーを獲得していかなければ、党勢拡大をしていくことは困難です。
新体制の元、党員の皆さまとも協議を重ねながら、今後の党の方向性をしっかりと打ち出していきたいと思います。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。