イランが何らかの報復措置に出ることは、どうやら回避出来ないようだ。
アメリカのトランプ大統領は、そういう事態になることを危惧して52か所に及ぶイランの施設を攻撃する旨警告しているが、今の状況ではアメリカの警告が功を奏しそうにない。
国際社会にこうした事態に適切に対処し得る国際的調停・仲裁機関があればいいのだが、国連は、安全保障理事会が動かない限り殆ど何も出来ない。
ロシアや中国、EUがどう動くか注視しているが、どうもお手上げのようにしか見えない。
結局は、目下のところ当事国の理性的判断に頼るしかないのだが、どうにももどかしい。
今の状態は、私たちが如何に愚かな存在かを、私たちに突き付けているようなものである。
とりあえずは、行き着くところまで行くしかないのかも知れない。
日本の出番は、ずっと先になりそうである。
しかし、出番が回ってきた時にどう対処したらいいかを今の内に検討しておいた方がいいだろう。
対処策の一つには、国連の調停・仲裁機能をどうやって実効性のあるものにするか、ということも入ってくるはずである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。