こども宅食、新たに3自治体が展開へ

こども宅食は、発祥の地の文京区の他に、

・佐賀県佐賀市
・長崎県長崎市
・新潟県新潟市
・京都府京都市
・宮崎県三股町

に広がっています。

この度、三股町の頑張りにインスパイアされて、新たに近隣3つの町でこども宅食が始まることになりました!!

国富町
都農町
高千穂町

です。

国富町

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宅食くにとみ つむぎ便。

国富町は千切り大根の生産量が日本一で、ピーマンやキュウリなど路地野菜も有名。そんな強みを活かしながら、生産農家と子育て世代を紡ぐこども宅食です。

都農町

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つのん お福わけ。

都農町では老人クラブの高齢者の方々が、家で畑をやっている人も多いので、老人クラブに食品を持ち寄って、それを宅食していく、という素敵な仕組みをつくりました。

年明けにみんなで食品を集めよう、と昨年決まったそうですが、早速みんな忘れてしまったそうです(笑

高千穂町

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おむす便というとってもキュートな名前ですが、おむすびは配らないようです(笑

まとめ

この3つ、どれも社会福祉協議会が事業の主体となっています。三股町のこども宅食、みまたん宅食どうぞ便を実施しているのが三股町社会福祉協議会なので、そのモデルが横展開しているわけです。

これまで僕はNPO経営する中で、あまり社会福祉協議会と関わってきませんでした。それどころか、僕たちの活動に対して「新参者め」みたいなネガティブな反応をする社協もあって、

「地域資源が増えないと助かる人も増えないのに、何言ってんだろう、この人たちは」と思い、あまり期待もしていませんでした。

しかし、三股町や近隣3町の動きを見て、社協に対する見方が180度変わりました。
本当に社協はポテンシャルがある、と考え直しました。

NPOがつくった新たな社会課題解決モデルを、社協が自分たちの町に合わせてローカライズ/カスタマイズし、さらに持ち前の地域ネットワークを使って付加価値を付けていく、という流れをつくることで、より社会変革を加速することができるのでは、と思ったのです。

これからもフローレンスとこども宅食応援団は、全国の社会福祉協議会や地域の実践者と手を繋ぎ、こども宅食モデルを広げ、つらいが言えない親子の力になっていきたいと思います!!


編集部より:この記事は、認定NPO法人フローレンス代表理事、駒崎弘樹氏のnote 2020年1月12日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。