阪神淡路大震災から25年、各地で追悼イベントが開かれ、被災者の皆さんへの追悼と、未曾有の被害から強く復興してきた皆さんの努力に思いを馳せました。
この日を始め、これまでの大災害を思うたび、政治家の基本的な仕事は、国民の生命と財産を守り、安心して暮らせる国を作ること、という初心に帰ります。奇しくも阪神淡路大震災から25年という日に、青年局中央常任委員会が開催され、青年局を災害に強い組織にするための具体案を議論し、災害対応の専門家による講演とワークショップからなる勉強会を開催しました。
青年局では、復興を責任を持って担うという思いのもと、東日本大震災以降、平成 24 年より被災地訪問事業「TEAM-11」を実施し、被災地の課題や復旧・復興への知見を全国で共有してきました。加えて今期、私が青年局長として新たに取り組むプロジェクト「NEXT 11」として、これまでの活動の蓄積をもとに、訪問活動をより活発化させ、青年局が全国に有する活動網をより一層駆使できるよう、災害発生時の対応能力強化を目的とした活動を展開していくこととしました。
大所帯であるので、全国共通して実践できる具体策として、平時、災害発生時、災害後に分けて個々のアクションプランを決めました。
まず、平常時の災害対応能力の強化するため、情報共有システムを構築し、党本部から全国の青年部・青年局メンバーへの災害関係資料、対応ノウハウ、 SNS活用法等について、情報共有や研修の充実を図ります。
災害発生時は、共有された情報などを元に、住民の生活の安全や安心確保のため、被災県の青年部・青年局メンバーが迅速かつ積極的に行動します。災害時の活動や日頃から接点のある地域の若年層などから幅広く聞き取った現地の意見を、各県自民党組織に設置される災害対策本部等では拾いきれないものを丁寧に党本部青年局に伝達し、反映します。そして、党本部青年局は災害対策本部等で提供された最新の情報について全国に共有していきます。
災害後は、被災地訪問事業「TEAM-11」として、復旧・復興時の活動 ・党本部青年局国会議員が中央常任委員とともに被災地を訪問し、実態や課題 を把握し、知見を広めていきます。さらにボランティア活動に参加し、被災地の復旧に貢献するのはもちろん、個々の被災地の課題を掘り起こし、積極的に解決していきます。
今回の中央常任委員会に先んじて、昨年末には福島県いわき市、今年早々には長野県の千曲川周辺でボランティア活動に参加しました。
福島県いわき市でのボランティア活動は、シェアリングエコノミー協会から家事代行の方にも参加していただき、被災地でどのようなニーズがあるか、ボランティア活動をしながら学習しました。
また、千曲川周辺でのボランティア活動では、県連青年局の仲間とともに、水害で流されてしまったお寺の砂利道を復旧しました。帰るころには、お寺からお墓までの道が整い、住職に大変喜んでいただき、大きな達成感がありました。同時に、長野県連の青年局の仲間が運営するNPOが、被災した家庭の子供を預かり家庭の復旧をサポートしているものの、人手が足りず、解決策を見つけかねていることがわかりました。こういうことは実際に会ってみて拾える情報なので、デジタルで情報共有を効率化しつつも、現場でのコミュニケーションに勝るものはないと再認識しました。新しい課題については仕組みとして継続的にできるサポートと、短期的でもすぐに役に立てるサポートと、平行して考えていきます。
災害はいつのときも突然で、被災は行政も市民もだれしも初めて体験するできごとです。青年局のメンバーは地域のリーダーとして、平時から地域の方々とコミュニケーションを図り、情報収集を怠らず、被災時に地域の皆さんが大変な中でも、信頼を得て復興をリードしていける存在でありたいと思っています。
未だ災害の復興途上にある地域の皆さん、お困りのことがあれば、ぜひ地域の青年局のメンバーにご相談ください。そして平時にある方は、防災対策にともに取り組み、災害に強い地域、そして日本にしていきましょう。
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電波、通信、放送政策、海洋水産政策、社会システムのデータ、標準化に取り組んでいる。2007年上智大学理工学部卒業後、NTTドコモに入社。2012年の衆院選で自民党から立候補し、初当選。第3次、4次安倍改造内閣にて17年8月〜18年10月、総務大臣政務官 (情報通信、放送行政、郵政行政) 兼 内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度担当) を歴任。公式サイト。LINE@では、イベントのおしらせや政策ニュースをお届けしています。登録はこちら。
編集部より:この記事は、自由民主党青年局長、衆議院議員、小林史明氏(広島7区)のオフィシャルブログ 2020年1月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は小林史明オフィシャルブログをご覧ください。