野党の皆さんには期待できないことは、現時点でほぼ確定しているので、目を自民党内に転じてみようと思っている。
通常国会が開幕して、安倍総理の施政方針演説がなされた。
まあ、総理の立場からするとこんなものだろうな、と思うような、それなりに練られた施政方針演説ではあるが、しかしだからと言って総理の施政方針演説で国民が鼓舞されるか、と言えば、まずそうはならない。
安倍総理は、自分の手で憲法改正をと相変わらず考えておられるようだが、大方の国民の願いとはどうも憲法改正にはなさそうだ。
むしろ今は、将来に対する不安感が国民の間にじわじわと広がりつつある、と言っていいのではないか。
少子高齢化、人口減少社会の到来は、日本のあらゆる部分に大きな変化をもたらす。
医療、介護、年金等国民の安心保障システムのあらゆる部分に大きなダメージを与えつつあることは間違いない。
ひょっとしたら解はないのかも知れないが、しかし、どなたかに政権の舵取りをしていただかなければ、大方の国民はいつまでも安心が出来ないことになる。
さて、国民を本当に安心させることが出来る政治家が出てくるかどうか。
この通常国会の会期中に、私たちはそういう政治家を見出すことが出来るかどうか。
野党の国会議員には期待出来そうにないことは既に述べた。
それでは、自民党の中にそういう国会議員がいるかどうか。
やはり、岸田さんと石破さんに頑張ってもらうことだろう。
岸田さんには、強い政治家になっていただくこと。
石破さんには、国会議員の中に出来るだけ多くの仲間を作っていただくこと。
私は、それを期待している。
安倍総理には、然るべき時期に然るべき人にバトンタッチしていただくことを期待している。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年1月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。