西浦先生のこちら
対策なければ約40万人が死亡の可能性 西浦博教授が警鐘(FNNニュースプライムオンライン)
感染者1人から感染させる人数を、海外の例をもとに2.5人で想定した場合、国内でおよそ85万人が重篤化すると説明した。
西浦教授「人工呼吸器の数が1万3,000台くらい。流行を丸腰で受けてしまうと、重篤患者数というのが、いま手元にある人工呼吸器の数を超えてしまう」
人工呼吸器が不足し、半数にあたる40万人ほどが死亡するおそれがあるとした。
要するにまったくの丸腰でなんの治療もしない最悪のケースを挙げて、自粛に応じない皆さんを脅かそうという意図だと思うのですが、これは筋が悪かった。
だって何の対策もほぼしない国を合わせてもコロナの流行から3ヶ月経って世界で16万人しか死んでないんだもん。しかし日浦教授は素晴らしいことも同時に言っていらっしゃる。しかしコロナ脳はタイトルだけで中身は読まない。
感染リスクが高まる行為について西浦教授
2メートル以内の距離で、30分以上にわたって時間を共有して会話をしたというような接触。そういった場で、向かい合って食事をするリスクを皆さんでも、そろそろ認識していただきたい。海外で報告されていますけど、向かい合って食事をして、30分以上共有しただけで感染が成立している事例がある。
「30分向かい合って唾液を飛ばして食事したら感染したケース」があることはわかった。それが最小限ってことでしょ。だから30分向かい合って話すようにことをやめる。そこまで完全に理解しました。逆に言えば道ですれ違ったりするくらいで感染したケースはないってことでしょ。
しかし、それならどうして通勤するな!なのか。理論的に考えて理解不能なのです。電車の中で30分もマスク外して向かい合ってご飯食べてるやつがいるのか? 通勤しても良いけど昼ご飯はひとりずつ別に食べろ、飲みには行くな、会議はするななら理解できる。
また。80%接触を削減しろということを自粛警察官たちは
一人でジョギングダメ
一人でサーフィンするのもダメ
家族で花見もダメ
家族で散歩もダメ
一人しかいない飲食店で食事もダメ
と、コロナ脳自粛警察は凄まじい勢いでキーキーいうわけです。
誰もいない広いお店で美味しい八丁味噌うどんを食べているのを非難されるとは思いませんでした。
武漢肺炎にうつらない、うつさないは大切です。
僕は物凄く臆病者です。安全が確認できてから動きます。
無人の状況で武漢肺炎を恐れて自粛するのは「羹に懲りて膾を吹く」です。 pic.twitter.com/0IZQ3T47Ij
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) April 19, 2020
なぜ誰とも接触してないのに非難されないとあかんの?
そこでハッと気がついたのです。
学者は上流の戦略は考えられても具体的な戦術は苦手!!
なのではないかと。物事を極端化して丸呑みするバカばかりということがおわかりにならない。
有名な西浦先生の図版ですが
これを達成するために、いきなり「みなさんすべて自粛してください」になってしまう。風俗は止められないからみなさんがその分お願いしますとかもう支離滅裂です。ここまで来て気づいたのです。学者は大きな方向性は出せても具体策には落とし込めない。
これはつまり、上流のコンサルタントは経営戦略は立てられても実際に遂行するための戦術には落とし込めないという医学版ではないのかと。ビジネスの場でも同じで、優秀な経営者でも経営戦略は立てられても実際にどう売るかみたいになると現場のほうがよほど優秀だったりする。上から下まで上流が決定するのは無理なのです。守備範囲が広すぎる。
そこで自分が言うのはなんだが、下流ばかりを極めた経験から、西浦先生の戦略をどうすれば現実に沿って一番効率の良い形で戦術を立ててみたいと思い立った次第であります。
戦術の1 風営法を使って夜の町をロックダウン
西浦先生は「風俗の感染は止められないので一般の人がその分自粛して」と仰ってましたけど、これは悪手。なんでキャバ好きの助平親父とキャバ嬢のために我々が失業しないといけないのか、です。
先日の感染症学会のシンポジウムでもはっきりと「第2波の感染拡大は夜の町で起きた」と断言されており、さらに普通の大規模なクラスターでもクラスター追跡は容易だが、夜の町はそれができないということであった。実際、東京都もそれで頭を抱えている。歌舞伎町のキャバクラの蔓延たるや酷いらしい。
昨日も
キャバクラ勤務の20代女性感染 新潟で20人以上接客(朝日新聞)
など、全国的にキャバクラのようなモラルの低いところは平気で営業しているところがまだたくさんある。
金曜日、渋谷で駅までの間に、8店舗くらい、ガールズバーやキャバクラ、声をかけられました。
あんたにも、堂々と営業できてしまうこと、大問題かと。 https://t.co/l2hSJyEbny
— 只石昌幸/VALX代表 (@kodawari_ceo) April 18, 2020
すすきのは結構普通に営業してるスナックやキャバクラが。
補償も出ないし売上も無いしということで営業を決断しているようですが・・・非常事態宣言が一番早かった地域は自粛疲れと資金繰り悪化でテンパってますね。 https://t.co/8oZQODyks0
— いいんちょ(旧ももすけ君) (@soredeiinkai) April 18, 2020
モラルの低い業種にモラルで呼びかけても無意味なのです。若い人はウイルスを放出するケースは非常に少ないが稀に若くても出すヤツがいて、それがキャバクラ嬢だと一気に拡散するわけです。
戦術的には、リスクの高いところから潰していって、それでもダメならリスクの低いところに徐々に広げていくのが本道です。カイゼンだってそのようにするでしょ。ところがいまは逆行していてリスクの高いところを野放しにして、散歩やジョギングまで規制しようとする。それはあまりに馬鹿げた戦法です。サーフィンけしからんの湘南でもキャバクラは開店しているのです。
まずは風営法でまだ営業している店舗に閉店するまで警察がどんどん立ち入りする。客だって警察がバンバン来るところには来ない。嫌がらせだろうがなんだろうがとにかく閉めさせる。同時に早急に風営法を改正して感染症の拡大時には公安委員会が営業を停止させることができるようにすればよい。与野党一致ですぐ通るでしょう。
そうすると地下に潜って云々とかいう理屈も本当に馬鹿げている。地下に潜ったら買春で逮捕してぶち込んでください。とりあえずぶち込んでいる間は感染拡大に影響しません。とにかく最大の元凶をすべて閉鎖させる。それでもダメなら外出するなもあるけど、キャバクラやガールズバーやパチンコが営業しているのにお前ら散歩するなは絶対通用しない。
高齢者に外出自粛を強く呼びかける
公園で遊んでいる子供に爺さんが怒鳴り込むという事例をたくさんみかけるが・・・・
先日のシンポジウムでも
高年齢ほどウイルス量が多い
との発表。感染のはじめに「子供から高齢者への感染を警告したのは失敗だった」との反省もあった。子供は感染してもほとんどウイルスを出さない。しかも「重症化するのは非常に稀」だとのことであった。であれば一番自粛すべきは高齢者です。かかっても重症化するし、他人にもうつしまくる。であれば、高齢者を70歳以上として
◎高齢者の外出の自粛
◎高齢者のスーパーや飲食店への立ち入りの自粛(店舗に年齢確認を求める)
◎高齢者の会合の自粛と会場を貸さないように要請
が必須です。前にも書いたがこれでは買い出しに行けないということであれば、行政が便利屋さんと契約して買い物代行をするとか、そういう体制を早く作るべきです。このままでは感染が広がったときにウイルス排出量の多い高齢者が動き回ってクラスターになってしまう。
このふたつの戦術で、80%の行動自粛と同程度の効果は得られると勝手に想像する。数値化したいが元データがないのでごめんなさい。
戦術3 三密は徹底閉鎖してほかは解放
水商売以外にも三密は徹底的に排除する。ぎっしり詰め込む飲食店は不可だし、残念ながらエステやマッサージもだめでしょう。しかし飲食店は業態を変えて席数を減らすかテイクアウト専門にすれば開店可能にする。ただし大声を出すような場所はだめ。テニスは良いけど柔道はダメみたいにきちんと切り分ける。
戦術2、3をふまえたうえでの、一般店舗や野外の公園を開放する。
現在では開いているところがすくないので、逆に集中してしまう。前述のシンポジウムでも「子供は感染しにくく非常にまれにしか重症化しない。またウイルスはほとんど出さない」との研究結果だったので、子供たちに公園を開放して欲しい。逆に密度が下がって安全になる。ここには可哀想だけど高齢者は入れない。感染していたときのウイルス排出量が多いからです。
繰り返すけど、対面して30分話すような三密は徹底的に潰すが、それ以外はリスクが小さいのでOKにする。仮にここまで徹底しても感染者が増えるようならはじめてここでリスクが低いところも規制すれば良い。繰り返すがいまは全く逆なのです。
子供たちだけならそもそも感染していてもウイルスを出さないので感染が広がることはほぼない。学校を再開するにあたっては高齢の教員は登校を自粛して貰う。それだけでよく、若い先生といるだけならむしろ子供たちは安全です。
繰り返すが、現状のように水道管の本管が破裂しているのに蛇口だけ閉めて誰にも水を飲ませないようにするのはアホかって事です。要するに理解力の無い馬鹿も大量にいる前提で本当の危機に関する対応と説明をしないから「すべての経済や活動を殺せ」という極端に走ってしまうのである。厚労省で漫画で「コロナに感染しないために」っていうのを作ったらどうですか。
とりあえずこれ買って読めと。かなり面白かった。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年4月20日の記事より転載させていただきました。