#尾身先生を応援しよう #福山哲郎議員に抗議します 国会の御作法がいかに民間で失礼か --- 中村 幸嗣

昨日の #アベプラ の映像です。(無料期間中だけだと思います)よければみて意見いただければ幸いです。

福山哲郎議員の尾身先生への国会での質問が議論を呼んでいます。大元のツイートはこちら。

(福山議員の新型コロナ関連の質疑は24分から)

「無症状軽傷者の方を補足しないで、どうやって次の対策がみえるんですか」

福山議員は今政府が発表している患者数が実際より多いということを答弁させ、検査が足りないと言わせたい方針です。

相手の言葉尻を捉えて失言をさせようといういわゆる国会の御作法ですが、安倍首相とのやり取りで少しうまくいかなかったため、西浦先生が統計学上想定した10倍以上患者がいるという数字を一度否定、いやわからないとした尾身先生を再登場させたのが問題の場面です。
(34分58秒から)
(尾身先生への恫喝ではないという反論も)

数字にこだわり失言させようという福山議員の戦略に対して、安倍首相が前回叩かれた国会ルール違反の声かけをしたことに対する抗議が最初のあの恫喝にみえた場面ということは事実のようです。そう少し最初のツイッターにはFAKEではないにしろ脚色があります。

でもその後も尾身先生が陽性率を例に出しながら国民へむけて丁寧に説明、答弁されている際に

「聞かれてることに答えてください」

「ちょっと短くしてください!」

と命令口調で口を挟み、
(国会は質問時間の関係で自分の聞きたいこと以外の説明に時間を使われたくない)

「この数字は医療機関に行く人の数字で、一般コミュニティの感染リスクは7%より低いと考えるのが常識です」
だからおおむね感染に関してはしっかり把握できてますよ、国民は心配しなくていいですよというという尾身先生の答弁が、太字の福山議員への最初の質問に対して自分の希望通りでなかったことで
「全く答えていただけませんでした。残念です」とこのような結果的に失礼なコメントを福山議員がされたことは事実のようです。

そう国会議員である自分たちが当たり前と思っている会議のルール(途中で口を挟んでもいい、自分の期待する回答でなければ相手をdisってもいい)が、尾身先生という今日本のために一生懸命働いてくれている人の解説をまともに聞こうとしないようにみえる、そしてその回答に敬意を示さないようにみえる無礼さに今回の反福山議員行動が起きたのでしょう。またそれこそ外来のモンスターペイシェントのように見えたことからも普通の医療者からも反感を買いました。

もちろん今回の盛り上がりは検察官定年延長問題のツイッター拡散への反発も一部にはあったでしょうが、今の野党の国会政治の進め方に対する非常識を与党含めて国会議員全員が認識すべきでしょう。(それにしてもヤジは聞き取りにくいから本当やめればいいのに!)
(でもその後出てくる #安倍晋三に抗議します のTwitterの流れみると今の日本分断されてますね。)どっちも悪いことは反省し、国のために新型コロナウイルス対策に向かってくださいよ。でもメディアの報道も?ですからね。このタイトルの付け方も作為的です。何を言いたいんですかNYT。(実際の感染者数、報告の何十倍かはわからず=尾身・専門家会議副座長)政治利用はやめて欲しいんだけど。

そして最低でも尾身先生のような人には敬意をお願いします!あなたたちの国会の御作法は民間では失礼に当たります。


編集部より:この記事は、危機管理専門血液内科医  中村幸嗣氏のブログ「中村ゆきつぐのブログ」2020年5月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。