「言葉の力」が人生を変えることがある

紺色らいおん/写真AC:編集部

岸恵子さんが、今月日本経済新聞で連載する私の履歴書。毎日、痺れる展開で読むのが楽しみですが、その中に心を奮い立たせてくれるような名言がたくさん出てきます。

例えば、「人の一生には何度か二者択一の時がある」「卵を割らなければオムレツは作れない」といった言葉です。そんな中で、私が気に入っているのが

「あなたは自由なんだ。阻むものがいるとしたら、それはあなた自身だけだ」

というイヴ・シァンピ氏の言葉です。自分自身の人生は、自分の選択の結果である。つまり、そこに責任があると同時に自由もある。

この言葉が、岸恵子さんに結婚を決断させることになったようです。「言葉の力」が人生を変えたのです。

私自身も、いくつかの言葉が、自分の人生を決めてきたように感じます。例えば、こんな言葉です。

脱・横並び
やらない後悔はしない
走りながら考える
絶望こそ成長のチャンス
人生に無駄なもの無し
与えることから始める

決断する時、どちらにするか迷ったら、人がやらない事を選択する。そして、あれこれ言い訳しないで、取り敢えず始めてみる。

もし、うまくいかない時は、神様に試されていると思う。だから、自分を成長させる貴重な機会と捉える。

そして、パートナーや仕事で関係する人たちとは、まず相手のメリットがどこにあるかから決めていく。

こんな風に人生の道しるべとなるような言葉を持っていると、迷いが生じたときに、決断の心の支えになります。もし、思い通りの結果にならなかったとしても、その時の決断に後悔が無くなります。言葉の力は、想像する以上に人生を変える大きなインパクトを持っているのです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年5月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。