吉村知事とバトルの大村知事に、ネット「和製テドロスも挽回に必死だね」

愛知県の大村秀章知事が28日、「大阪で医療崩壊が起きていないというならデータをもって話すべき。でなければ、ただ単に言い訳しているに過ぎない」と述べたのに対し、大阪府の吉村洋文知事が具体的な数字を出しながらツイッターで反論する事態になった。

ネット上には、大村知事に対し「次回の選挙では和製テドロスを落選させよう」「挽回に必死だねぇ…」「愛知県民ですが吉村さんに申し訳ない」といったコメントが寄せられている。

吉村知事ツイッター、大村知事インスタグラムより:編集部

大村氏は28日の記者会見で、厚労省の都道府県別まとめや大阪府の公表データを確認したと発言し、「4月末の陽性患者900人ぐらいのうち入院したのは半分ぐらい。自宅待機が二百何十人もいるのは病院に入りきれていないということ。報道ベースでも四つの救急救命センターが救急を断っているとあった」と指摘。

さらに「病院に入れていないこと、 救急を断っている状態」「間違いなく大阪と東京は医療崩壊の状態にあった」「私は公表されたデータを拝見して申し上げただけ。違うというならデータをもって話すべきだ。そうでなければ、ただ単に言い訳しているに過ぎない」と述べた(参照:朝日新聞デジタル)。

以上の発言は、自身に対する27日の吉村・大阪府知事の「大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です」といったツイートや、松井・大阪市長の「Twitterの吉村寝ろ、大村寝てろのハッシュタグが余程ショックなんでしょうが、デマで大阪を貶めても自身の値打ちが上がるもんではありませんよ」「大阪が医療崩壊している事実ってなんでしょうか?貴方も公人なんだからエビデンスを示して下さい」などのツイートに向けられたものだとされている。

著名人では、政治学者の山口二郎・法政大学教授や政治学者の中島岳志・東工大教授、また病理学者の仲野徹・大阪大学教授らが「大阪の首長は結果はどうでもよくて、ともかく目立つことしか考えていない」「客観的に見て、愛知の評価があまり聞かれず、大阪が評価されるのは大いに疑問」「大村知事はエビデンスで物を言ってるんだから、大阪市長も府知事も勢いだけじゃなくてエビデンスで反論すべき」と大村氏に同調していた。

これに対し吉村氏が28日夜にツイッターを更新。具体的な数字を示しながら「大阪の3次救急の4病院で一部救急停止したことを『医療崩壊』と言ってるらしいが、全く違う」「役割分担をしてコロナの重症者にも、その他の救急にも対応した計画的措置。救急を断るものでも、『医療崩壊』でも何でもない」「重症者の救急断り、オーバーフローは起きていない」などと反論を展開した。

大村知事への批判的な意見としては、タレントのフィフィさんが「こんな時期に、他県の批判に躍起にならんでいいわ…」と呆れながらツイート。

また音喜多駿・参議院議員は「『医療崩壊』の定義を勝手に解釈し、言いがかりをつける大村知事には失望の一言。言えば言うほど、ご自身の評価を下げるだけかと存じます。名古屋市と係争している自らの失点隠しでしょうか」と苦言を呈し、

コンサルタントの永江一石氏は「これ、いちゃもんつけたほうがデータ出すべき」と述べていた。

日刊スポーツの「吉村知事『相手せんとこ』大村氏の大阪医療崩壊発言」と題した記事がYahoo!ニュースに配信されると、コメント欄には一般のネット民からも、

それが一番で最適解です。
まず愛知県内で名古屋市長と喧嘩をして、今度は大阪と東京に喧嘩を売る。
ありえない。
次回の選挙では和製テドロスを落選させましょう。

大村さんも挽回に必死だねぇ…
トリエンナーレ等も含めてひたすら逆風が流れてるから。
ただ、今吉村さんを敵に回すのは得策ではないと思う。
余計に強い逆風が吹く。

相手にしないのが一番です。大村は吉村さんの事を嫉妬していたと思う。だから注目を集めるために発言したと思うけど、内容を考えて欲しい。
これは全大阪府民を敵にしちゃったよ。
愛知県民ですが、吉村さんには不快な思いをさせてしまったと思います。申し訳ないです。
大村さんには一刻も早く身を引いてほしい。

といったコメントが集まっていた。