モスクワ発でロイターが 「Russia will start administering its first approved antiviral drug to treat coronavirus patients next week, its state financial backer told Reuters, a move it described as “a game changer” that should speed a return to normal economic life.」というニュースを発信した。11日から投与が開始される。330人に投与して、大半のケースで4日以内に回復したと述べられていた。90%の患者は10日以内にウイルスが消失したという。
私にはこの国に、深く黒い霧が覆い始めているように思えてならない。8年前、シカゴに渡る前に下記の句を詠んだ。これは、当時の民主党政権と霞が関に対するものだ。この構図は変わらない。
「笛吹けど 無視を決め込む 霞が関 国のことより 役所の利権」
そして、今は、それに加え、
「体張り 断固たたかい 守り抜く 己の立場と ムラの利権」
日本のアビガンはどこに行く?今でも、催奇形性が問題と主張する人が多いが、亡くなっているのは大半が高齢者だ。ロシアでうまくいったら、誰が責任を取るのか、議事録を残してはっきりせよ。命と経済、国の浮沈に関わる会議の議事録がないなど、それだけでも総辞職に値すると思う。
昨日は母の21回目の命日、これを機会に悔い改めて静かにしようと思ったが、不透明なことが多すぎる。輝かしかった日の丸の赤さが、動脈の色から静脈の色に変わってきているように思えてならない。
編集部より:この記事は、医学者、中村祐輔氏のブログ「中村祐輔のこれでいいのか日本の医療」2020年6月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。