「いきなり!ステーキ」と聞くと、かつての破竹の勢いは全くなくなり、今や「オワコン(=終わったコンテンツ)」と感じる人の方が多いかもしれません。
店舗展開が急激すぎた、値上げによって割高感が出た、アメリカ事業も撤退、競合他社が増えて回転率が悪くなった・・・経営悪化状態の中で、コロナ感染が拡大して他の飲食店と同様、経営悪化に拍車がかかりました。
緊急事態宣言が明けて、久しぶりに近所にある「いきなり!ステーキ」に行ってみると、以前とは随分変わっていました。
まず、来店者数が圧倒的に少なくなっています。自粛している人もまだ多く、オフィスにも出社していない人が半分くらいはいるのでしょうが、それにしても来店数が少なく、ランチタイムなのに席はガラガラ。3密にならないのは助かりますが、ちょっと心配です。
そして、メニューを見ると価格が以前より下がっているように感じました。いつもフィレステーキを注文するのですが、200gで1800円でした。以前は2000円以上していたと思います。私の記憶が正しければ、2割くらい下がっていることになります。、
価格は変わっても、味に変化は感じませんでした。赤身肉のうま味があって、ミディアムレアで、充分美味しく食べることができました。
ゆったりとした店内で、以前より安い価格でステーキが食べられる。経営的には厳しいのかもしれませんが、「価値>価格」をしっかりと提供していると感じ、利用者としては満足度は以前よりむしろ上がりました。
美味しいお肉をリーズナブルな価格で気軽に一人でも食べられる。そんな、いきなり!ステーキが提供する価値が、しっかり来店客に伝われば、売り上げは少しずつ回復していくのではないでしょうか。
経営環境は、決して楽観できるものではないと思いますが、頑張れ!「いきなり!ステーキ」と応援したい気持ちになりました。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年6月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。